和服をレンタルして散策するのが流行っている浅草。外国人だけでなく、日本人の和服姿もよく見かけるようになり、最近の浅草界隈は随分とカラフルになってきました。
和服を着ているというだけで、知らない観光客同士が一緒に写真を撮る光景は微笑ましいものです。
ここ数年で、年齢幅の広い観光客が急激に増えてきた浅草は、立ち並ぶお店もどんどんおしゃれになって、浅草寺を中心に街全体が明るくなりました。
でも本当の楽しみは路地裏にあり!
手軽な食べ歩きにおしゃれな土産店など、最近は仲見世通りから一歩入った場所が盛り上がっています。今日はそんな浅草の【裏】をご紹介します。
Contents
【拘り密集地帯】路地裏の観光スポット3選
雷門から「仲見世通り」 を浅草寺へ向かって進むと、その仲見世通りの終わりあたりで東西に交差する「伝法院通り」に出会います。
「伝法院通り」の、とくにスカイツリーに向かう東側の東商店会は、このところ急におしゃれな店構えで賑わってきて、江戸の街の景観を楽しめる小粋なエリアに生まれ変わりました。
食事と着物を丸ごと楽しむおしゃれグルメ店
こちらは、「LaVASARA(ラ・バサラ)」。
イタリアンでありながらもこの門構え。和風テイストでなんとも素敵ですよね。
実はまだ私は利用したことがないのですが、なぜご紹介するかと言うと・・・
◇ 和と洋の融合に拘っている
◇ 着物レンタルを併設
◇ ペット同伴がOK
と、ちょっとこの近辺では特色のあるコンセプトを持っているからです。
料理の盛り付けや器へのこだわりも強いそうで、器好きの私にとってはそれも魅力的。
よくLaVASARA(ラ・バサラ)の前は通るのですが、この界隈は安くておもしろい食べ歩きグルメのエリアでもあるので、残念ながらお腹がいっぱいになってしまいまして・・・。
それでまだ入ったことがないのですが、おしゃれな門構えが気になり、いつもメニュー表だけはチェックしてしまいます。
次回こそは必ず!そのときには、店内まで隈なくご紹介したいと思います。
ご参考までに、LaVASARA(ラ・バサラ)でのランチは、予約をしておく方がよさそうです。
【LaVASARA(ラ・バサラ)営業時間】
平日 11:00~23:00(L.O.22:00)
土日祝 10:30~23:00(L.O.22:00)
ランチ営業 日曜営業
定休日 年中無休
電話番号
03-6231-7838
遠方の観光客も喜ぶ粋な「飛脚便」
こちらは、「飛脚便」の佐川急便さんです。
ある日突然現れたこの店構えを見たとき、最初は何屋さんか分かりませんでしたが・・・。
でも、粋なデザインが「飛脚便」って感じでピッタリですね。スタッフの方もハッピ姿でしたよ。手荷物発送をしてくれるだけでなく、お預かりまであるので、大荷物の観光客に喜ばれそうです。
こちらは、前述のLaVASARAの隣りになります。荷物が多くて身動きが難しいようでしたらぜひ利用してみてください。
スーツケースのような大きなものでも、1日800円で預かってもらえます。
【佐川急便営業時間】
平日 9:00~19:00
土日祝 9:00~18:00
電話番号
03-3843-2678
盗賊を探せ!民家を襲う「白浪五人男」
歌舞伎がお好きなら誰でも知っている「白浪五人男」の飾り像が、この東商店会に隠れています。その内の一人“日本駄右衛門(にっぽんだえもん)”だけが、浅草寺から伝法院通りへ抜けてきたところで、正面から出迎えてくれます。
その他の4人は盗賊らしく、東商店会の家々に登ったり隠れたり。
それを探して歩くのもここでは人気になっていて、人力車のガイドでも必ず紹介されているようです。
結構簡単に見つかるので、2体だけご紹介。
ぜひ、上を見ながら歩いてみてくださいね。
その他、東商店会には傘とかりんとうのお店「浅草かさぐるま」や、その横に姉妹店のてぬぐいのお店「浅草くるり」、さらに隣には生ゆばとうふ専門店の「栃木家」と、こだわりの強いユニークなお店が立ち並んでいます。
オシャレと特色あるコンセプトと憎い演出が狭いエリアに密集した観光スポットになっているので、時間を有効に使って楽しめると思います。
路地裏にひっそり穴場のランチ
こちらは、仲見世通りから一本東側の裏通りにある、「坊~乃(ボーノ)」という海鮮丼がメインのお店です。
入り口には、すべてのランチメニューの内容が分かるように、写真と値段などが丁寧に貼られています。
【※2017年10月1日に坊~乃(ボーノ)前を通ると、価格が¥1,200に変更されていました。】
外人さんにはこれがとても便利なようす。店内で食べていると、次々と外国人客が入ってきました。
しかも、お店のマスターは英語が堪能ではないのに、怯むことなく外人さんにも冗談を飛ばすという気さくな方で、食べ方に戸惑って固まっているお客さんの緊張を上手に解していらっしゃいました。
私が注文したのは、づけマグロとえんがわが乗った『づけえんがわ丼』。
お味噌汁とデザートが付いて¥1,000¥1,200です。
(価格が改訂されていました2017.10.1)
店内は、カウンター席以外に座敷席もあるので、お客さんが少ないときには小さなお子さん連れから、ちょっと荷物の多い旅行客までゆっくりできる雰囲気。
食後もお茶を飲みながらマスターと少し談笑して、楽しい時間を過ごさせていただきました。
【坊~乃(ボーノ)営業時間】
ランチ
火~金 11:30~14:00
土日 11:30~15:00
夜
火~土 17:00~23:00(L.O.22:30)
ランチ営業 日曜営業
定休日 月曜日
電話番号
03-3847-1522
おしゃれで美味!これは絶対外せない食べ歩きグルメ
こちらは、「とんかつ二代目遠山」。伝法院通りをスカイツリー側(東側)に抜けた一つ目の信号を渡って、50mのところにあります。
通りがかりに「下町メンチ1個150円」が目にとまり、気になったので注文してみました。
店内でも食べられるのですが、このメンチカツはお持ち帰りも可。
小腹が空いたときにはちょうどいいおやつになります。
こちらが、その「下町メンチ1個150円」。
注文してから揚げてくれるシステムで、待つこと5分強。お天気がよかったので、外の長椅子で待機していた私たちのところへ、スタッフさんはこんな感じで持ってきてくださいました。
たった1個なのに、なんてオシャレ!
左側の白い入れ物の中には、竹炭の塩が入っています。「お好みでどうぞ」とのことで、せっかくですからかけてみました。
お味は、メンチカツが十分に引き立つような、なんとも控えめで上品な塩味です。
そしてメインのメンチカツのお味は・・・と言うと。
揚げたてなので、サクサク感には申し分なし。中身は、お肉と玉ねぎの食感がしっかりわかるほど具材の粒が大きくて、無駄なものは排除された自然な味です。もちろんジューシーなのは言うまでもなく。
久しぶりに、こんなに美味しい揚げ物をいただきました。ぜひ、食べ歩きの1つに加えていただきたい一品ですね。
【とんかつ二代目遠山営業時間】
平日 11:29〜22:30(L.O.21:30)
※ランチメニューは16:00迄 平日のみ
ランチ営業 日曜営業
定休日 木曜日
電話番号
03-5806-2929
編集後記
今回は伝法院通りの東側をご紹介しましたが、反対の西側も、そしてメインの仲見世通りも、どんどんおしゃれで明るい雰囲気に変わってきています。
浅草は靴と革職人の街でもあるので、昔から町工場や問屋もたくさんあって、いい靴を安く買えることでも人気。前述の佐川急便さんの隣りにも1店舗あるので、ちょっと覗いてみてはいかがでしょう?
来年の春に向けて、松屋浅草の近くに靴専門のビルを建設中とのことでしたので、完成したらぜひ行ってみたいと思います。