都内のしだれ桜の名所「六義園」、2017年開花状況と混雑回避の方法は?

都内のしだれ桜の名所「六義園」の2017年開花状況と混雑回避の方法をご紹介



日本の春を彩るソメイヨシノが咲き誇るほんの少し前、都内文京区にある六義園ではしだれ桜が咲き乱れます。

都内のしだれ桜の名所と言えばどこ?と聞かれると「六義園」の名前がすぐにあがるほど、ここの桜はとても有名。地面すれすれまで伸びた無数の枝に薄いピンク色の花が散りばめられて、その姿を見た瞬間はあまりの感動に言葉もなく、ただ立ち尽くしてしまうほどです。

今年も六義園では、毎年恒例の春の宴「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」が開催される予定。その前に、例年の見ごろ時期にあわせた開花状況と混雑を回避する方法などをご紹介します。

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都内名所「六義園のしだれ桜」とは?

春になると、どっしりと構えた1本の樹木から豪奢な花々を垂れ下げて咲かせる六義園のしだれ桜は、なんとまだ樹齢が約60年ほどだそうです。
とてもそんなに若い木には見えないのですが、戦後に植樹されたということなので確かにそのくらいのお年かと。

それにも関わらず、既に幅が約17m、高さは13mもあり、花のない冬の姿でもこの迫力です。


2016年11月に撮影した六義園のしだれ桜の樹。幅が約17m、高さは13mもある。


これは、2016年11月に撮影した六義園のしだれ桜の樹。次の春に向けて力を温存するかのように、凛とした姿で静かに佇んでいました。

今日から数日の間に、この枝には薄紅色の数えきれない桜の花が散りばめられて、豪奢な1枚の絵画のような風景を作り出します。
「流れる滝のように美しく圧巻」と表現される六義園のしだれ桜の前では、訪れた観光客がみんな立ち止まってしまうのです。

六義園しだれ桜の開花状況2017年予測

六義園のしだれ桜の開花は、3月下旬から3月末までとされています。それに合わせるように毎年ライトアップも用意されて、今年の予定は下記のように表示されていました。


【2017年しだれ桜と大名庭園のライトアップ】

3月16日(木)~4月2日(日)
※期間中は、21時まで開園時間を延長(最終入園は20時30分)



ということで、六義園のしだれ桜は、この期間が一番見頃ということになります。
過去の開花状況を調べてみたところ、毎年3月25日あたりが最も豪華に咲きほこっているようです。

ただし、近年急な気候の変動があるので、開花日が近づいたら週間天気予報などのチェックも必要ですね。

【追記】六義園しだれ桜開花状況2017年3月24日現在



六義園のしだれ桜が、3月20日に開花し始めました。
3月24日時点の開花状況はこんな感じです。



★2017年3月24日撮影★


明後日の26日(日)からしばらくは、ライトアップ時間にあたる16時半頃から21時までが混雑しそうですね。

六義園で混雑を避けてイベントを楽しむ前売り券の買い方はこちら


混雑回避と感動、おすすめ門はどっち?

(1)混雑回避のおすすめ門

六義園には入り口が2か所用意されていますが、一般的に利用されやすいのは意外にも裏門にあたる「染井門」なのです。

その理由は、「染井門」がJR山手線と東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩2分ほどという、好立地にあるから。

JRで訪れる人が圧倒的に多いのか、JR駒込駅から出てすぐ目の前に見える、裏門の「染井門」を利用する人が多く、イベント時には染井門側のチケット売り場で長蛇の列をよく見かけます。長いときには、待ち時間が40分にもおよぶとか。

できれば、「染井門」からさらに歩くこと7分ほどのところにある、反対側の「正門」まで回る方が、少ない待ち時間で入園できることが多いです。

(2)驚きの感動におすすめ門


しだれ桜を感動的に見るには、六義園の「正門」がおすすめ。

「正門」から庭園内に入るとすぐに、庭園の中心に入るための「内庭大門」が見えてきます。その広場に、都内の名所として有名な「六義園のしだれ桜」が、薄紅色の花々を散りばめるようにして咲き誇っています。

「染井門」から園内に進むにつれて徐々に見えてくるしだれ桜よりも、「正門」から入って突然目の前に現れるしだれ桜の方が、はるかに迫力のある姿を見せてくれるでしょう。

(3)結局どちらがおすすめ門?


混雑を回避するなら「正門」、突然しだれ桜が目の前に現れる感動を味わうなら「正門」。

ということで、各路線から少し遠いのですが、春のしだれ桜を見るには、ぜひ「正門」に回って入ることをおすすめします。


都内のしだれ桜の名所六義園には、イベント時は「正門」から入るのがおすすめ。


六義園の周辺には都内でも屈指の高級住宅街が広がっていて、一つひとつの家がお屋敷としか呼べないほどの敷地を保有。ですので、必然的に人通りが少なく、街全体がとても静か。

六義園の「正門」は、そんな街の中心の細い路地にひっそりと佇んでいるので、「正門」に辿りつく頃にはすっかり心が落ち着いています。そんな、静寂した気分の中で突如現れるしだれ桜は、また一層感動的なものなのです。

東京での紅葉の見どころスポットで有名な六義園で、混雑時間をさけてゆっくり鑑賞する方法をご紹介しています。

しだれ桜以外に見られる六義園の春

こちらは、去年の2月下旬に撮影した六義園の紅梅たち。
まだコートが手放せない寒気の中でも、すでに早い春を楽しませてくれる顔ぶれが庭園内に広がっていました。


都内で季節の移り変わりを感じることができる名所「六義園」での、その他の花々の開花状況。

2月末の六義園ではこんな開花の状況です。

初春を祝うかのように咲く六義園の花。

この時期、六義園ではオトメツバキ、紅梅、アセビなどの花が楽しめる。


春がもうすぐそこまでやってきている庭園内では、越冬するために施された「雪吊り」を脱がせてもらうのを待っている樹も随所に見られます。


都内六義園の冬の風物詩でもある「雪吊り」。霜や雪を植物から守るために施される。


「雪吊り」は、霜や雪から植物を守るために用意されるもので、六義園でも冬の風物詩として見ることができます。


こちらは、去年2016年の春に愉しめた吹上茶屋のお抹茶セット


季節の和菓子を楽しめる六義園吹上茶屋のお抹茶セット。


今年は、桜の形を模した、全体がピンク色の可愛い和菓子を楽しめるようですよ。


【「吹上茶屋」営業時間】
9:00~20:30(ラストオーダー20:00)

お抹茶セット
¥510(お抹茶と季節の上生菓子)


六義園の入園料(無料情報あり)

六義園の入園料は、次のようになっています。

【入園料】
一般     300円
65歳以上  150円


【無料】

  • 小学生以下と都内在住・在学の中学生
  • 身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳保有の方、または療育手帳持参の方と付添の方
  • みどりの日(5月4日)と都民の日(10月1日)は無料公開日


六義園へのアクセスと駐車場情報

(1)アクセス


JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」(N14)下車 徒歩7分
  ※裏門にあたる「染井門」までは徒歩2分


都営地下鉄三田線「千石」(I14)下車 徒歩10分
  ※裏門にあたる「染井門」までは徒歩16分


※ライトアップなどのイベント時には、日頃閉まっている「染井門」も開門されます。

(2)駐車場


専用の駐車場はないので、近隣の民間駐車場を使用することになります。

(3)駐輪場



裏門にあたる「染井門」には、自転車を数台停められる程度の広さの駐輪場があります。

ペットに敷物・・・庭園内の禁止事項

六義園からは、こんなことが禁止事項として提示されていました。
特別な内容ではないのですがご参考までに・・・

  • ペット連れ不可
  • 敷物利用不可
  • 酒類持ち込み不可
  • 園内動植物の採取不可


とのこと。
お花見シーズンだし、しだれ桜を見に行くのだし、なんとなく敷物まで持って行こう!と思ってしまいますが、六義園ではNGです。

また、最近ではペット同伴のお出かけがあたり前にもなってきましたが、六義園ではペットを連れての入園は不可となっているのでご注意を。


「あずまや」の横にある滝や水分石(みずわけいし)などが楽しめる場所では、水鳥が優雅に泳いでいる。

六義園を散策する時のポイント

六義園の庭園は、砂利道と、小さな坂道や階段が続くので、運動靴やヒールのない歩きやすい靴がおすすめです。

坂道や階段を通らずにすむ進路を選択することは可能ですが、歩きにくい場所にこそ“小さな春”がたくさん咲いているので、ぜひ一歩踏み込んで散策してみてください。

残念ながら、砂利道を避けるのはちょっと厳しそうです。

ここまで言うと車いすやベビーカーの心配が出てきますが、園内はそうした園路も用意されているのでご安心を


2016年春に吹上茶屋に飾られていた寄せ植え。都内屈指のしだれ桜の名所「六義園」では、こうした小さな花々も楽しめる。

編集後記

何千本も連なるソメイヨシノも圧巻ですが、1本の樹で魅了してしまうしだれ桜は春には必見。今年も六義園のしだれ桜を見に行きたいと思います。

早くも3月になり、なんだかまだまだコートが手放せなくても、今から3週間ほどで桜の開花が始まるのかと思うと不思議ですね。

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