冷たい雨が降った翌日が急に暖かくなると、一気に開花がすすむ桜の花。今年も例外なく、三寒四温の繰り返しで、いよいよ東京都内の至るところでピンク色の桜が開花しはじめました。
とは言え、満開エリアにありながらも、ポイントによっては五部咲きだったりするのが、桜の花のおもしろいところ。だから春は、桜の開花状況を知りたくて、つい散策に出かけてしまうのでしょうか?
今回は、いつも立ち寄る浅草神社周辺から行動エリアを少し広げて、隅田公園あたりまで散策してみました。
Contents
浅草界隈でも桜の開花状況がこんなに違う!?
1.浅草神社の桜の開花状況は?
子どもを授かったときからお世話になっている浅草神社。浅草界隈に散策にきたときは、日頃のお礼を伝えるために、必ずご挨拶に伺います。
その浅草神社の境内の一角にも、これから春を迎えようとする桜の樹があります。
けれどご覧の通り、浅草神社の桜の開花状況は3~5部咲きと言ったところで、まだまだひっそりとしていました。
桜の花がまだ少ないので、後ろの浅草神社の本殿に花が溶け込んで写っています。
2.浅草寺のしだれ桜の開花状況は?
雷門をくぐって仲見世通りを抜けた先にある「宝蔵門(仁王門)」。
この「宝蔵門」に向かって右脇には、今、しだれ桜が咲きほこっています。
無数の桜の花びらを重たそうに枝にぶら下げる姿がなんとも美しく、言葉が出ないほど見事でした。まだ満開を迎えたばかりで花が強く、今が一番の見頃です。
いかがですか?「宝蔵門」としだれ桜のこの豪華な重なり方。しだれ桜の存在感は、今がマックスです。もう、春真っ盛りですね!
3.隅田公園の桜の開花状況は?
スカイツリーを大きく背景に映しながら、美しい桜の写真が取れるスポットとして大人気の隅田公園では、昼間からすっかりお花見ムードのほうが満開でした。
桜は、八分咲きくらいで「満開」と言うそうなので、隅田公園の桜の満開は、今週半ばと言ったところでしょうか?
週末には、どの樹もピンク色の桜の花を重々しく枝に咲かせていそうですね。
隅田公園のこの週末は、絶好のお花見デーになると思われます。
名所『伝法院庭園のしだれ桜』の観光は急ぐべき?
ただいま、「伝法院庭園のしだれ桜」は、満開のときを迎えているそうです。
こちらも東京都内のしだれ桜の見どころとして有名。私は入ったことがなくていつも伝法院の前を素通りするのですが、毎年この時期はたくさんの観光客で大盛況です。
観光の仕方にもよりますが、拝観の所要時間は約1~2時間程度。ゴールデンウィーク明けの5月8日まで開催されているので、ぜひ庭園の散策を楽しんでみてくださいね。
5月だと、もう満開のしだれ桜を観ることはできませんが、伝法院の庭園もかなり見事のようです。
【伝法院庭園の拝観情報】
国指定名勝「伝法院庭園特別拝観と大絵馬寺宝展」
開催期間
2017年3月10日(金)~5月8日(月)
開場時間
10:00~16:30(最終入園は16:00)
開催場所
浅草寺伝法院庭園
拝観料
300円(中学生以下の同伴者2名まで無料)
電話番号
03-3842-0181
桜で賑わう浅草界隈の混雑ぶりは?
4月3日(月)の昼間に散策に出かけたのですが、あまりの混雑ぶりに驚きました。いくら花見の季節とは言え平日なので、イベントのない休日程度だと想像して行ったのですが、休日以上の込み具合。やっぱり、春の気持ちのいい陽気と、見頃の短い桜を観るために、観光客はドーンと押し寄せてくるのですね。
人影をボカシ処理したので、少々わかりづらいかもしれませんが。
もっと驚いたのは、観光客のおよそ5割以上が外国人なのではないかと言うこと。数えたわけではないのであくまでも感覚なのですが、随分な数の外国人観光客が隅田川から浅草寺界隈までを楽しんでいました。レンタル着物の姿も、随分増えていましたよ。
「隅田川水上バス」の停船場に列をなすお客さんの顔ぶれも、ほとんどが外国の方。とくに欧米系の方が多く感じられ、遠い地から日本の桜のシーズンに合わせてわざわざ観光に来てくれるという、ありがたい光景を目にしました。
ちょっと出かけてみようと思われたら、ぜひ大混雑を念頭に行ってみてください。
ただ、身動きが取れないということはなく、食事などは時間をズラしたり、有名所を外せば大丈夫。車の場合は、雷門前にある「雷門地下駐車場」に余裕で止めることができました(平日のお昼)。
ちょっとおまけ情報
桜は、三寒四温があるから開花するそうですね。桜の開花のメカニズムはよく知らないのですが、毎日の平均気温と、その平均気温と日々の温度差を数値化して、特定の気温差が一定の積算日数を超えると開花し始めるそうです。自然の力って不思議ですね。
そして、日本気象協会はこの計算を利用して、まだ極寒の頃に桜前線を予測しているそうです。