なんとなく、犬は寒さに強くて猫は弱いというイメージがありますね。日本の四季を表すイラストでも、「犬&雪景色」「猫&こたつ」が定着しています。
だから、犬に暖房対策は必要ないのではないかと、ひと括りに考えてしまいそうですが、実際はどうなのでしょうか?
南極で活躍するカラフト犬、メキシコ生まれのチワワ、生まれたばかりの仔犬と活発な成犬、どれも耐寒は同じなの?
いえいえ、きちんと分けて対策してあげる必要がありそうです。
わが家でも長年、愛犬と暮らしてきた経験から、今回は犬種別の耐寒性とおすすめの暖房対策をご紹介します。
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そもそも犬って寒さに強いんでしょ?
そのイメージは、まだ日本に存在する犬種が数種類のときのもの。
いろんなお国生まれの犬種が日本にやってきている今は、寒い日でも犬は庭を走りまわるものという考えが、すべてに当てはまるわけではなくなってきました。

いろんな犬種が日本に入ってきている今、犬の中にも寒さに弱い愛犬もいる。
昔は、戸外で番犬を果たす犬が大半でした。
けれど今では、愛玩犬やデザイン犬と呼ばれる種類が増えているので、それぞれの犬種に合わせた温度調節が必要となってきています。
寒さに強い犬と弱い犬、その違いは?
犬の被毛の形態には、「シングルコート」と「ダブルコート」があります。この違いで、一般的に寒さに強いかどうかに分かれます。
この2種類の毛の生え方は大きく違っていて、原産国が暖かい国か寒い国かでも異なります。
◆シングルコートの犬種
シングルコートは、毛の抜け変わりが少なくなるように人の手で品種改良されてきたもの。
比較的、温暖な地域に多くみられる犬種になります。
室内飼育を目的に改良されたので、抜け毛が少ないというメリットはありますが、毛の層が薄いため寒さに弱いのが特徴です。
こんな愛犬たちがシングルコート
プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨン、グレーハウンド、チワワなど
◆ダブルコートの犬種
ダブルコートは原産国が寒い地域の犬種に多く、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二層構造になっています。
アンダーコートは寒さから身を守るために発達しているので、寒さに強いのが特徴。
暑くなると不要になるので、季節の変わり目にはごっそりと毛が抜けるという特徴もあります。
こんな愛犬たちがダブルコート
柴犬、シベリアン・ハスキー、コーギー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトバー、サモエドなど
耐寒の違いは犬種別だけじゃない
犬の一般的な体温は、小型犬で39℃前後、大型犬で38℃前後。
そのため、人間に比べると全般的に寒さに強いと言われています。
けれど、前述の通り、犬種によっても耐寒性があるかどうかの違いがあります。
また、仔犬や老犬、病気を患った犬などはさらに注意が必要になってきます。

仔犬はまだ自力での体温調節が難しい
健康な成犬以外は自力での体温調節が難しく、温度管理によっては著しく体調を崩すことがあるからです。
寒さに強い犬種だから大丈夫とひと括りにせず、その日の健康状態によっても室内の温度調整に気をつけて、暖房対策をしてあげるのがおすすめです。
使用状況で室内温度はこんなに違う
たとえば愛犬だけでお留守番をすることが多い場合、誰もいない冬場の部屋はひんやりと冷え込んできます。
家が戸建てか集合住宅か、また地域によっても室内の温度は違ってきます。
けれど、人が一日中いない部屋は、真冬だと一桁代まで下がることも。
その時の状況に合わせて、またどれくらいの時間を留守するのかにもよって、暖房対策の必要性が変わってきます。

使用状況によって室内温度が変化。そのため愛犬に合わせた暖房対策が必要。
おすすめの暖房器具や温度調整とは?
それほど室内温度が低くなく暖房器具を使う必要がなければ、洋服で調節するのが一番おすすめです。
ただ、その洋服に使われている素材選びは、ちょっと注意したいところ。
最近では、暖を取るためにフリース素材が使われていることが多いのですが、フリースにはポリエステルで作られているものがたくさんあります。
ポリエステルは犬の毛と相性が悪く、静電気の原因に。
ですから、できるだけ綿や羊毛素材の洋服を選んであげるといいでしょう。
素材の相性で静電気となる原因と対策はこちらでご紹介しているので、良かったらご参考にしてみてくださいね。
◆衣類との相性からできる静電気対策はこちら
また、洋服でも調節が難しいほど寒さを感じるようならば、エアコン暖房やストーブなどの暖房器具を使う方法もあります。
けれど、一番のおすすめは湯たんぽ。
人間用の大きなサイズを毛布にくるむと、10時間ほどは保温されます。
湯たんぽなら、留守中でも安心して使えますね。
寒さに強い犬と弱い犬、同居時のおすすめ暖房対策
この場合は、寒さに強い犬に合わせて室内の温度を低めに設定しておくのがおすすめ。
寒さに弱い犬に合わせて暖房対策をすると、耐寒性のある犬種にとっては暑すぎて、脱水症状や熱中症の心配が出てきます。
留守中だと様子を見ることもできなくて、なおさら危険!
ですので、耐寒性のない弱い愛犬には洋服を着せるなどして、対策をしてあげてください。
愛犬にとって大切な暖房対策以外の注意とは?
寒い冬には、暖房器具選びや温度調整に気を取られがち。
けれど、厳しい乾燥が続く季節には、愛犬の皮膚の乾燥にもご注意を。
とくに、エアコンの暖房機能は部屋の空気を乾燥させてしまいます。それが原因で、愛犬の体毛に静電気が起きたりフケが出ることも・・・。
でも、まだこの部分なら見えるから気づきやすい。
わりと見落としてしまうのが、肉球ですね。
我が家の愛犬も、冬になると肉球がガサガサになってしまいます。
夏でもちょっとカサついているのですが、乾燥シーズンだと軽石かと思うくらいジャリジャリに。
肉球は愛犬の歩行にとってはとても大事な部分ですので、大きなダメージを受ける前にケアをしてあげてくださいね。
編集後記
犬種別や成犬、幼犬に限らず、人間と同じように犬にも個体差があります。そして、その日の体調にも違いが出てきますね。
愛犬が寒がりの子なのか暑がりの子なのかは、飼い主さんが一番詳しいので、日頃の様子と見比べながら調節をしてあげるのがベストだと思います。
いつも以上にくっついてくるなと思ったら、それは寒いという合図なのかもしれません。