親子留学をしてみたいけど、高額な費用に躊躇している・・・。そんなご家庭も多いのでないでしょうか?
我が家でも、一生に一度は子供と親子留学をしてみたいと思いつつ、予算がネックになっていました。
けれど、海外留学で人気のオーストラリアやカナダからちょっと視点を変えると、相場の3分の1ほどで親子留学できる場所が。
今回は、6年前に一度、そして今年にもう一度叶えた、安い費用で行ける我が家の親子留学の渡航先とその魅力をご紹介したいと思います。
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安い費用で親子留学を実現できるフィリピン
以前、親子留学をしたいと思って色々調べていると、実は日本から近くて時差の少ないフィリピンに人気が集まっていることを知りました。
それまでは、なんとなくオーストラリアやイギリスばかりに焦点を当てていたのですが。
実はフィリピンは、世界で3番目に入るほど、英語を第2母国語として使っている国なのです。
それだけに、フィリピンの子どもたちは低学年のときから英語で授業を受けますし、フィリピン人のほとんどが流暢な英語を話します。
もちろん、中にはフィリピン訛りの人も大勢います。
けれど、大学出身者ともなるとネイティブ級の綺麗な発音。英語講師をするフィリピン人がTOEICを受ける場合、初めての受験でもそのスコアは軽く900点超え。
ですから、フィリピンで英語の語学学校を選択するときに大学出身者の多い所を選ぶと、ほとんどの学校で満足のいく親子留学を実現することが可能です。
【ダバオの中心地からでも見られる大海原の景色】
しかも、フィリピンでの留学費用は、イギリスなどに比べてかなりお安い。
それにも関わらず、大半の語学学校では朝から夕方まで授業があって、マンツーマンが3~4コマ、グループレッスンが2コマという形態をとっています。
先進国での英語留学では、午前中に授業があり午後は自由行動というところが多いのですが、フィリピン留学では一日中英語のシャワー。
日が暮れる頃には、「英語を浴びたーっ!」と、心地のいい疲れを感じることができます。
そして、日本との時差が1時間なので、日本にいる家族とコミュニケーションを取るにも不便なし。
ここ数年で、フィリピン留学の人気がうなぎ登りになっているのも頷けますね。
最近では、フィリピンの大学へ留学する日本人学生も、どんどん増えてきているようす。
世界的にもランキングの高い国立のフィリピン大学をはじめ、フィリピンで私立の最高峰と言われるデ・ラサール大学やアテネオ大学などは、注目の的となっています。
フィリピン留学の中でもおすすめのダバオ
そんな、日常会話に英語が流通しているフィリピンの中で、物価が安く治安のいい街がダバオ。
フィリピンの中でも最南端にあたるミンダナオ島の、東側にダバオは位置しています。
フィリピンへの留学と言うとマニラやセブ島がメインですが、最近はそんなダバオの物価の安さと温厚な人柄に魅力を感じて集まる外国人が増えている様子。
実際に生活してみると、出会う人みんなが家族かと思えるほど、私たち親子に気を遣ってくれました。
【カメラを向けると満面の笑みで応えてくれるフィリピン人】
もともと、フィリピン人は朗らかで笑顔を絶やさない、人懐っこい性格。
どこで出会っても、気軽に手を振ってくれるような温かさを感じるのです。
けれど、首都マニラよりもセブ島の方が、セブ島よりもダバオの方が、より一層優しさを実感するのは間違いなし。
ですから、子供を連れての親子留学には、安心できるおすすめの街でもあるのです。
ダバオでの親子留学費用はいくら?
海外留学で必要になってくる費用項目は、授業料、宿泊費、航空券代(空港利用税やサーチャージなども含む)、海外保険料、そして、現地での生活費などがあげられます。
その中で、他の地域に比べて授業料と宿泊費、生活費が断然安いのがダバオ。
今年、我が家が親子留学をしたときの費用は、概ねこんな感じでした。
◆1人あたりの費用◆
授業料 1日3,000円(8:30~17:00)
宿泊費 1日2,000円(3食付き+洗濯・掃除込み)
※語学学校の寮を利用したホームステイ
授業のスタイルは、先ほどご紹介したように、マンツーマンが4コマ、グループレッスンが2コマです。
宿泊費に食事代が含まれているので、生活費はほとんど必要なし。
シャンプーやトイレットペーパーなどの日用品と飲み物やデザートを買う程度で、親子2人で1週間に3,000円もあれば余裕で生活できます。
【ダバオの大型ショッピングSMモールは安いのに綺麗】
もちろん、外出の頻度にもよりますし、週末に観光へも出かけるでしょうから、その費用は別。
それでも、ダバオの娯楽費は、格安と言えます。
ちなみに、現地の一般的な家庭の月収は20,000円ほどとのこと。ダバオでの生活費を安く抑えられることが、想像できると思います。
【生活費が安いダバオでも商品の質は良い】
ダバオにある親子留学5つの魅力
1.物価が安い
ダバオは、フィリピンの中ではマニラやセブ島に続いて3番目に大きな都市。日本に例えると、福岡県と言った感じでしょうか。
それにもかかわらず、前述でもご紹介したように、マニラやセブ島に比べてダバオの物価はとにかく安いんです。
その安さ、マニラのおよそ2分の1から3分の1。
ですから、とにかく安い生活費でやり繰りすることができます。
日常生活で出費がまったく気にならないのは、気分的にものすごく楽ですよね。
ダバオには、マーケット以外に大きなショッピングモールやスーパーもたくさんあるので、日頃の買い物に不便さは感じません。
コンビニもあるので、夜間でも買い物OK。
【親子留学生活に必要な物を全部揃えられるSMモール】
もし、モールなどから離れた場所に滞在したとしても、フィリピンにはトライシクルという強い味方の乗り物が。
ダバオの場合は、1人7ペソ(約14円)ほどとかなり安い運賃なので、気軽に買い物にでかけることができるんです。
ちなみに、セブ島の場合は1人50ペソ(約100円)でした。
トライシクルは何人で乗るかによって運賃が変わるので一概には言えないのですが、ざっくりと見積もっても、ダバオの方が安いのが分かると思います。
2.自然が豊富
フィリピンのミンダナオ島の東端にあるダバオは、大都市でありながらも大自然に恵まれた素晴らしい街。
すぐ裏の空き地にバナナが下がっていたり、朝日や夕日が時計代わりになったりと、育ち盛りの子どもにとっては、とても魅力的な環境です。
【バナナの輸出が盛んなフィリピンではバナナの樹が至るところにある】
大自然に囲まれていて生活費も安いのに、ド田舎と言うわけではないところがまた、ダバオの大きな魅力の1つです。
3.治安が良好
フィリピンのミンダナオ島は治安の悪さで知られているのですが、ダバオだけは別格。
広いミンダナオ島の中でこの東端のダバオだけ、ポツンと平和な暮らしが繰り広げられています。
【ダバオで一番高いアポ山には子供の遊び場がいっぱい】
数年前にダバオへ来たときも穏やかな雰囲気の中で生活することができたのですが、今回はさらに安心して滞在できた気がします。
それもそのはず。
今のダバオ市長は、現フィリピン大統領であるドゥテルテ大統領の妹さんが就任しているとのこと。
ドゥテルテ大統領と言えば、ご自分の出身地ダバオをフィリピン1の安全な街に成長させた方で、その妹さんはさらに治安の向上に努めていると、現地の知り合いから聞きました。
ですから、街中でぼったくりに合うこともなければ、すれ違う人に危険を感じることも無し。
【フィリピン人の生活を支えるマーケット】
ただ、気が緩むとトラブルに見舞われるのは日本にいても同じことなので、安心しすぎないようにはしてくださいね。
また、ダバオ以外のミンダナオ島での移動には、細心の注意が必要。
外務省のアナウンスなどを、必ず確認するようにしてください。
4.総合病院がある
ダバオの中心地には、ほとんどの病気を診てくれる総合病院『 Davao Doctors Hospital 』があります。
基本的に英語でのやり取りになるのですが、運が良ければ日本人医師に出会えることも。
とくに、親子留学ともなると、子供の突然の病気やケガが心配でもありますね。
実際に我が家でも、親子留学中に『 Davao Doctors Hospital 』を利用したことが・・・。
かなりキレイで、最新の総合病院と言った雰囲気に安心できました。
これも、ダバオがフィリピンの主要都市の1つであるからこそですね。
5.領事館がある
フィリピンで3番目の大都市であるダバオには、日本の領事館があります。
日本の大使館や領事館は、フィリピン国内にはマニラとセブ島とダバオの3ケ所にしかない様子。
何かトラブルが起きたとき、すぐに日本大使館などを利用できるのは心強いですよね。
親子留学ともなると、近くにこうした施設があると言うのは、かなりの安心材料になります。
我が家が親子留学で最も重視したことは?
もちろん、英語を学べる場所であることが第1条件ですが、その次に治安の良さと安い費用でした。
とにかく、子供連れなので治安については最重視。
そして、2人分の留学費用となるので、どうしても予算は意識します。
また、今回の我が家の親子留学は、春休みを利用した短期コースだったので、移動距離をできるだけ短くしたいという点も。
ダバオへの渡航の場合、マニラ(ニノイ・アキノ国際空港)での乗り継ぎが必要なのですが、オーストラリアなどのように9時間近く飛行機に乗り続けることがないので、いい気分転換にもなります。
先進国並みの利便性はないと心得る
フィリピンへの親子留学は、とにかく安い費用で実現できることや、日本との時差が少ないなど、メリットがたくさんあります。
けれど、やっぱり大都市ダバオと言えど発展途上にあるので、生活環境は日本のように整っていません。
【ダバオの人々が生活する家並みの風景】
オーストラリアやカナダなど美しい街並みをイメージして出かけると、かなりのカルチャーショックが。
ダバオには、現地なりの衛生的な配慮はありますが、中にはトイレットペーパーが流せないとか、水圧が低いなどと言った地域もあるので、先進国並みの生活を送りたい場合は厳しいでしょう。
編集後記
それでもダバオには、現地の人々の愛情が溢れています。ましてや、こちらが日本人となると、その気遣いもアップ。どこへ出かけても、とても親密に接してくれるのです。
2度目にダバオへ親子留学をしたときは、なんだか育った街に帰ってきたような、不思議な気分になれましたよ。