綺麗な海を見に行きたくても、都内からドライブがてらに行ける海は透明度に欠けたり、復路が面倒になるほどの距離だったりと、なかなかお気に入りスポットが見つかりませんでした。
けれど、先日思いつきで出かけた先の城ヶ島は、これまで探していた理想の海岸だったので、今回はその魅力をご紹介します。
Contents
城ケ島ってどんな島?
神奈川県三浦半島の最南端にある島で、三崎港から海を挟んだ目の前にあります。
一周が約4km程度の小さな島なので、少しの散策でも島の半分程度を観て回れるほどの規模。人口も約630人ということなので、島ほとんどの住人同士が知り合いなのではないかと思えるほどです。
こちらが城ヶ島の観光マップです。
島の東側半分は入場無料の城ヶ島公園が占めていて、西側には城ヶ島灯台や商店街、漁港などがあり、観光客や釣り人で賑わっていました。
グルメ事情
城ヶ島ももちろん、海の幸を贅沢に使ったメニューを提供するお店が点在しています。
ボリュームの違いは分かりませんが、三崎港よりは割安感があって、お店も小じんまりとしています。その分、のんびりと食事を堪能することができそうでした。
気になったお店は、島の西側の城ヶ島灯台の麓にあったこの2軒。1軒目の「中村屋」は城ヶ島灯台の上り口に位置していて、丼物が安くて種類が豊富そうでした。
2軒目の「潮風」は、城ヶ島灯台通りを南側へ下って「長津呂の磯」がある海岸へ突き当たる頃、左手に見えてきます。店頭に生簀があるのですぐに分かると思います。
丼物に限らずサイドメニューが豊富なのですが、それよりも私が気になったのは、この「しらすソフトクリーム」。どんな味なんでしょう・・・。
残念ながらお腹がいっぱいで何も入らない状態だったのでスルーしましたが、次に行ったときにはぜひここのお店を利用してみたいと思います。
城ケ島を遊びつくす方法5選
(1)見事な絶景で撮影ポイントが豊富
島の南側に相模湾の大海原が広がる城ヶ島は、障害物がないので房総半島、伊豆半島、そして富士山が見られるポイントがいくつもあります。
なんと言っても城ヶ島の南西側からはダイヤモンド富士が見られるそうで、その季節にはプロのカメラマンでとても賑わうようです。
三浦半島独特の岩礁と夕日のコントラストが本当に美しくて、どこにファインダーを向けても絵になる景色が広がっていました。朝焼けも間違いなく、息をのむほど綺麗なんだと思います。
(2)初心者も高級魚狙い!「城ヶ島海上イケス釣堀」を体験
城ヶ島全体が魚釣りのポイントと言っても過言ではないほど、どこの海岸でも釣り人を見かけました。これだけ綺麗な海なので当然ですね。
その中でも初心者に嬉しいのが、カンパチやマダイを狙える「城ヶ島海上イケス釣堀」。釣竿は無料、トイレも完備、さらに釣った魚もスタッフの方が活け締めしてくださるそうで、至れり尽くせりの釣り堀です。
ワラサ72cm級など、かなりの大物も釣れるようですよ。初心者が魚釣りを初めて体験するには、あまりにも本格的で嬉しいですね!
【城ヶ島海上イケス釣堀情報】
営業時間
9:00~16:00
休業日
毎週火曜日(祝・祭日を除く)
料金
3,240円(税込)~10,800円(税込)
※入場時間や月によって変動あり
場所
城ヶ島バス停の終点「城ヶ島」を目指す
電話番号
046-854-9891
※満席の日が多いので、予約をした方が無難
(3)初心者向けダイビングポイントの宝庫
周囲は透明度の高い海に囲まれているので、小さな島にもかかわらず初心者から中級者向けのメインのポイントが6か所もあります。東京湾と相模湾が交わる複雑な流れのある場所では、想像以上に豊富で多彩な魚を一年中見ることができるそうですし、天候に左右されにくいポイントが多いのも魅力の1つです。
無数のソフトコーラルが見られるポイントもあるそうですが、東京湾でそんな素敵な海中の景色を見られるとは思ってもみませんでした。
こちらは、海岸で出会ったウミウシです。
綺麗な海にしか生息しないとされるウミウシが海岸にいるというだけで、どれほど美しい海中が城ヶ島周辺に広がっているのか想像できそうです。
城ケ島ダイビングセンターでは、体験ダイビングからファンダイブまで、レベル別に楽しめるコースが色々とあるみたいです。
【城ケ島ダイビングセンター】
定休日
なし(メンテナンスデーあり)
営業時間
8:00~18:00
電話番号
046-882-0700
※京急線三崎口駅より無料送迎あり(要予約)
(4)デートスポットに間違いなし「長津呂の磯」
城ケ島は、その絶景からデートにも最適なスポットがたくさんあります。中でもこの「長津呂の磯」は、島に入り組んだ地形から海面が穏やかなので、なんだかのんびりと過ごすことができます。
夕方にはこんなに綺麗な夕暮れが見られるもの、私がなんとなくデートスポットだと思った理由。
すっかり現役デートには無縁となった年齢ですが、子育てがひと段落したら一眼レフでも買って、夫婦二人でふらりと来れたら素敵だなと思える場所でした。
(5)自由気ままな猫に出会える島
今流行りの、猫写真収集家には魅力的な島です。江の島ほどの数は見かけませんでしたが、それでも時々気ままな猫と遭遇して癒されました。
どの猫も毛並みが綺麗なので、野良猫というよりは飼い猫が散歩している感じでしょうか。
4.城ケ島へのアクセス
(1)車を利用
三浦半島と城ヶ島を結ぶ、有料の城ヶ島大橋を渡ります。普通乗用車で片道150円なので、とても利用しやすい料金です。
橋の長さは575m程度。普通に運転するとあっという間に反対側に到着しますが、橋の上から見える景色は絶景ですので、ぜひゆっくりと車を走らせてください。
ただ、朝日や夕日と重なると、運転をしているのも忘れて見とれてしまうのでご注意を。
(2)電車&バスを利用
京浜急行電鉄の終点三崎口駅で下車すると、駅前の2番乗り場から京浜急行バス「城ヶ島行き」が出ています。
終点「城ヶ島」で下車した場合、料金は400円、所要時間は30分ほど。平日休日問わず、バスは1時間に2本程度が出ているので、不便さはあまり感じないようですね。
この終点の「城ヶ島」は、城ヶ島灯台や商店街などがある、島の西側になります。
(3)船を利用
三崎港の三崎フィッシャリーナウォークから出ている「白秋」を利用する方法もあります。
この渡船は、城ヶ島大橋ができるとともに利用客が衰えたので、一旦は廃止になったそうですが、最近になって観光船として復活を成し遂げたとのこと。
せっかくの海の旅なので、味のある渡船の利用も粋な感じでおすすめです。
運行時間
10:00~16:00 ※悪天候を除いて年中無休
所要時間
約5分
料金(片道)
大人(中学生以上) 300円
小人(小学生以下) 100円
※大人一名につき未就学児一名まで無料
※みさきまぐろきっぷ利用可(予め窓口でフリーパスとの交換が必要)
秘密にしたくなるような散歩道発見
残念ながら、城ケ島灯台は只今メンテナンス中で近寄れなかったのですが、その小脇にある木製の歩道がとても素敵でした。歩道にはちょうどススキが美しく茂っていて、そのススキ越しに見える夕方の海岸が、わざわざ灯台を見ようと高台に登ったのに見られなかった無念さを、ふっ飛ばしてくれる絶景でした。
ちなみにこの城ケ島灯台は、日本で2番目につくられた洋式の灯台だそうです。たかが灯台と思っていましたが、そんな歴史があると知ると近くで見たくなるものですね。
この島で思いっきりレジャーを楽しむのはもちろん、じっくり考えごとをしたいときでも訪れたくなるような、人を静かに惹きつける不思議な島でした。その一番の理由は、雄大な景色と穏やかな空気に包まれた島の雰囲気にあるのではないでしょうか?
ここだけ、時間の流れが違うのです。
いつかこの島に泊まって、夕日だけでなく朝日と星空、そして海中散歩も堪能してみたいです。