セブ島に旅行したらぜひ行ってみて欲しいツアーが「ジンベイザメと泳ぐツアー」。
ジンベイザメは言わずと知れた世界最大の魚類で、成長すると全長が10m以上になります。
巨体ならではの優雅な泳ぎは水族館で見ることはあっても、自然界で一緒に泳ぐ機会は少ないのではないでしょうか?
自然の海でイキイキと遊泳するジンベイザメの姿は、圧巻です。
ここでは、女子グループやお子様連れ旅行の目線で抑えておきたい安全面やツアー参加前に知っておきたい情報を、絶対に見逃してほしくない感動シーンと交えながらご紹介!
私たちはシュノーケルで参加しましたが、もちろんダイビングでジンベイザメを見ることもできます。
ジンベイザメと泳ぐツアーのスケジュールや準備しておくことなどもまとめましたので、良かったらご参考くださいね。
遭遇率99%が保障されるワケ
セブ島最南端にある、ダイビングスポットでも有名なオスロブ。旅行客が多いリゾートホテルが集中するマクタン島からは、車で実に4時間近くかかります。そんな遠く離れたセブ島オスロブの海に、ジンベイザメが集まるスポットがありました。
本当ならば『遭遇率100%保障』と言ってもいいほど、高確率でジンベイザメに出会えるツアー。なぜここまで確実に出会えるのかと言うと、ジンベイザメの餌付けに成功しているからです。しかも餌付けに成功したのは、このセブ島オスロブの海が世界で初めてとのこと。
残りの1%は・・・天候や海況によってツアーが中止になるリスクくらいでしょうか。
もともと、この海域にジンベイザメは住んでいなかったのですが、漁師さんが余った餌を海に捨てている内にジンベイザメが集まるようになったそうです。
ジンベイザメは一か所に留まることがなく回遊をして暮らしているそうですが、漁師さんからの“おこぼれ”をもらっている内に住みついてしまったのだとか。
今では、多い日に20頭近くものジンベイザメが現れるようになったそうです。
すっかり有名になったジンベイザメと出会えるスポットですが、現地の方は自然保護に力を入れているので、触らない、進行方向を塞がないなど、数々の規制があります。そして、「入海料」という料金も設けられています。
この「入海料」は、ツアー会社ごとにツアー代金に含むか含まないかが異なっているので、ぜひ比較してみてくださいね。私たちが利用したツアーでは「入海料」がツアー代金に含まれいたので、別途の支払いはありませんでした。
異常接近注意!こんなシーンあたりまえ
セブ島オスロブにあるツアーショップに到着すると、ショップの目の前のビーチからいざ出発!バンカーボートという、フィリピンでは一般的に使用されている、船体の両脇に足がついた小型船に揺られること20分ほどで、ジンベイザメが集まるスポットへ到着します。
ジンベイザメに会える場所は水深が意外に浅いので、シュノーケル初心者でも安心して楽しめるのではないでしょうか?巨体のジンベイザメが泳ぐ場所なので海底が見えないのかと思っていましたが、水深は2~30m程度に感じましたし、目の前には海岸が見えるくらいです。
海中ではライフジャケットも着用しているので、沈むことはありません。
シュノーケリングのときの注意点
シュノーケルのときにライフジャケットを着けていると、波酔いしやすくなります。安全面を考えるとライフジャケットは着用しておいた方が良いので、波酔いの心配があるならば、酔い止めを服用しておくと安心です。
早速シュノーケルを身に着けて、インストラクターさんの入海OKの指示が出たら、そっと静かに海の中へ・・・。
バンカーボートの停泊位置から20mほど先の海面が、なんだか賑やかです。
近づいてみると、なんとジンベイザメが漁師さんの手元から餌をもらっていました。
こちらは、ボートに乗った漁師さんの足です。そのボートに向かって、ジンベイザメが口を開けて餌をねだっています。ジンベイザメの大きく開いた口に餌が直接入れられるシーンは、漁師さんのボート下からが一番よく分かりました。
その姿は、池の鯉となんら変わりない。
ただ身体が大きいだけで、餌をおねだりする姿は「可愛い」の一言です。
こちらは漁師さんから直接餌をもらおうと、ボートに向かって縦になっているジンベイザメ。こんな姿も、何度も見られます。けれど、背後からになるので口元はなかなか見えず、やっぱり先ほどの漁師さんのボート下でジンベイザメのお腹側から見るのがいいですね。
とにかく想像を絶する感動です。
自然の中で生きるこんなに大きな生物と一緒に同じ空間を過ごすことは、なかなか無いのではないでしょうか?私たちの周囲でも、女子グループや子供たちに負けじと、カップルにご夫婦にと、どこも大興奮です。
我に戻って、ジンベイザメの記念撮影を試みるも、あまりに近くてなかなかいいショットが撮れず・・・。やっと撮れたお気に入りの一枚がこちらです。
ジンベイザメは食べることに必死で、漁師さんのボートしか視界に入っていないのでしょう。泳いでいる人間に平気で近づいてくるので、私もあわやぶつかるところでした(驚!)。進行方向を塞いではいけないと言われていたので、跳び箱状態でジンベイザメを避けたほどです。
その瞬間に撮った一枚がこちら。
もう、その距離1m?
身体の模様がクッキリです。
水の中なので距離感が分かりませんが、かなり近くに!急いで避けたので正面写真は撮れませんでしたが、真正面からジンベイザメの開いた口の中を見ることもできました。
ジンベイザメと泳ぐツアーの安全性は?
ジンベイザメが群がるスポットでは、大きな身体の数頭のジンベイザメとたくさんのツアー旅行客とが集中していて、広い海なのに狭いエリアでひしめいています。当然、ジンベイザメとだけではなく人とぶつかる危険性もありますし、周りをよく見て進んでいく必要があります。
また、海の中なので、単独行動をしたら間違いなく自分のバンカーボートを見失うことに・・・。
そんなツアー旅行客が安全に楽しめるよう、海に入るときには1人のインストラクターさんと3~4名程度の旅行客が一つのグループになって、インストラクターさんの先導のもとで泳いで進んでいきます。しかも、バラバラにならないように、インストラクターさんが持つ1本のロープを全員が握るので、ジンベイザメだけに気を取られていてもインストラクターさんを見失うことはありません。
ポイントとしては、海中で自分のインストラクターさんを見失わないように、海へ入る前にインストラクターさんの海水パンツの色をしっかりと覚えておくことでしょうか。
そして、気になるジンベイザメの攻撃性ですが、彼らは身体が大きいだけで、オキアミなどの小さな生物を食べる大人しい魚なので、人を襲うことはまずあり得ないと聞いています。
緩慢と言ってもいいほどゆっくりとした動きなので、インストラクターさんの指示通りに泳いでいれば大丈夫。気をつけなければいけないのは、ジンベイザメは餌をもらうことだけに集中しているので、ジンベイザメとの距離を5m以上開けておくということでした。
ツアーを利用する以上、インストラクターさんは全力で守ってくださるので、女子二人旅にはとても心強かったです。
ツアー参加には年齢制限あり
参加可能年齢は5歳以上のようで、小さなお子さんはビーチで現地ショップのベビーシッターさんがお世話をしてくれます。詳しいことは、予約時に確認しておくことをおすすめします。
オムツやベビーフード、おもちゃ、ちょっとお兄ちゃんお姉ちゃんの幼児ちゃんはお気に入りの絵本など、日常のお世話に必要なものを持参すると良いようです。ここでご紹介しているツアーショップは目の前が砂浜なので、スコップやバケツがあると楽しいと思いますし、入れ物1つあればキレイな貝殻もたくさん集められますよ。
こちらは、ツアーショップのビーチです。
編集後記
女子旅行ならぜひ取り入れて欲しいと思うこのツアーですが、旅行を思い出深いものにするだけでなく、確実に自分の中の世界観が変わるのがわかります。よく、広大な大地や雄大な山に立った時、人間の小ささを実感したと感想を述べることがありますが、ジンベイザメとの出会いもそれに劣らない。
そして、こんなに大きな感動をくれるジンベイザメが、こんなに大きな巨体をくねらせて餌をもらうシーンを見続けるうちに、愛着さえ湧いてくるので不思議です。
機会があれば、また行ってみたいツアーの1つになりました。
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