きちんとしたスキンケア方法にまだ乏しい10代は、ポツポツとできた思春期ニキビが恥ずかしくて、触るだけでなく隠そうともしてしまいます。でも、その行為がかえって悪化させる原因になることも。
思春期ニキビでまず大切なのは、正しい洗顔方法で肌を清潔に保つことですが、その他にもちょっと気をつけるだけで変わってくるポイントがいくつもあります。
もしお子さんが思春期ニキビで悩んでいたら、ニキビ跡が残ってしまって深刻になる前に、ぜひこんな点もチェックしてみてくださいね。
Contents
思春期ニキビの原因とは?
思春期にできるニキビは、成長ホルモンが活発になることで皮脂の分泌が過剰になり、毛穴に脂汚れが詰まって排出がうまくできなくなることが主な原因です。
一番大切なのは、正しい洗顔方法を続けて肌を清潔に保つこと。
毛穴の奥に汚れを残さないのが、思春期ニキビを作らないコツになります。
日常生活での見直しポイントは?
ニキビができると、洗顔方法を含めたスキンケアを見直そうとする人は多いのですが、これからご紹介するポイントは、意外に気づいていないことがあります。
日頃から意識してできているかを、チェックしてみてくださいね。
髪の毛
恥ずかしくてできるだけ隠したくなる思春期ニキビですが、とくに女子の場合は長い髪の毛を利用して隠そうとしてしまいます。
けれど、髪の毛がニキビに触れることが刺激にもなります。
また、髪の毛はホコリなどが付着していてとても不衛生な状態なので、できれば自宅ではヘアピンなどで髪の毛を止めて、ニキビに触れないようにしておくのが理想的。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、自宅にいるときだけでもオデコまでしっかり出して過ごすことをおすすめします。
シャンプーのタイミング
丁寧な洗顔方法を意識していても、その後にシャンプー&リンスが顔に流れてきて残っていると、それもまたニキビの原因に繋がります。
「髪の毛」⇒「顔」⇒「身体」の順番に洗っていくようにすると、顔から身体全体の余分な洗浄剤がキレイに洗い流せます。
枕カバー
枕カバーを毎日取り換えることも大切。
睡眠中に分泌される頭皮や顔の皮脂に汗なども混ざって、かなり不衛生な状態になっているので、気をつけてくださいね。
フェイスタオル
もし、夜に使ったタオルを朝もそのまま使っているようなら、タオルは毎回取り換えるようにしましょう。清潔な肌を保つために洗顔をするのに、汚れが付着したタオルを使っていたのでは、綺麗になった肌にまた汚れを戻してしまうことになります。
また、タオルで顔を拭くときは、やさしく押さえながら水分をタオルに吸い込ませるようにして、ゴシゴシと肌を擦らないのが理想です。
パフ
女子ならば、メイクでニキビを隠そうとする子も少なくないと思いますが、このときのパフにも着目を。
自分の皮脂がついて、脂っぽく汚れていないでしょうか?
パフもマメに洗って、清潔にしておきたいものですね。
そして、このパフの使い方でも気をつけたいのが、肌への摩擦。皮膚が動くほど塗り付けるような行為は、避けるようにしましょう。
メイク品
そもそも、思春期ニキビに油分の多いメイク品は避けた方が無難です。
紫外線でさえもニキビを悪化させる原因になるので、紫外線予防という点に着目してメイク品を使うのはとてもおすすめですが、その場合にはフェースパウダーなどのように油分を含まないものを選ぶようにしてみてください。
油分を含まないフェースパウダーには、過剰に分泌される余分な皮脂をパウダーが吸収して、肌をサラサラに保とうとする働きもあるので、紫外線対策と一石二鳥の役割を担ってくれます。
マスク
最近、「海外でマスク姿を見たら日本人だと思え」と言われるほど、日本ではマスクが浸透しています。そのマスクにも皮脂などが付着しているので、汚れが気になったら取り換えたいものです。
また、長時間マスクをかけ続けてニキビに触れることで、摩擦の原因にもなります。
花粉シーズンなどで利用せざるを得ないときには、保湿性の高いものやソフトなものなど、できるだけ肌にやさしいタイプを選ぶようにしてみてください。
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朝の洗顔方法が素洗いで終わるリスクとは?
「石鹸洗顔は夜だけするもの」と思っている思春期のお子さんが多いのですが、前述したように、睡眠中も皮脂は分泌されています。朝起きたときに、ベタつきを感じることはないでしょうか?
ニキビに悩む肌質の場合はとくに、朝の石鹸洗顔もおすすめです。
思春期ニキビの原因は、成長ホルモンによる過剰な皮脂の分泌ですので、何かしらのニキビケアを始めたからと言って、すぐに改善されるものではありません。けれど、正しい洗顔方法を続けることで、随分と目立たなくなったというケースはよくあるので、ぜひ実践してみてくださいね。
今大切なのは、とにかくニキビ跡を将来に残さないように、無理なくケアをすることなのです。
思春期ニキビの原因になる食べ物は?
思春期ニキビは食べ物の刺激も受けやすいのですが、まだまだ10代では気づいていないお子さんが多いものです。
日頃から、糖分の多い物、激辛の物、油っぽい物などを好んで食べていないでしょうか?ちょっとチェックしてみてあげてくださいね。
私自身は乾燥肌なので、これまでニキビに縁がない肌質だったのですが、あるときストレスで異常にチョコレートを食べた時期があり、立派なニキビを作ったことがあります。
間違いなくチョコレートが肌に影響することを、自らの肌で体験してしまいました。
もし、お子さんが思春期ニキビに悩みながらもこうした食べ物が好きでしたら、ぜひ少しずつでも量を減らせるように工夫してみてください。
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背中ニキビケアにおすすめなのは何?
皮脂の分泌は、身体の中心にあたる箇所に集中しています。ですから、思春期ニキビで悩むお子さんの中には、背中のニキビにまで悩まされることもあります。
もし、ボディーソープなどを使っている場合は、固形石鹸に変えてみるのもおすすめです。
編集後記
思春期ニキビは成長ホルモンの影響なので、できやすい体質とそうでない体質に分かれます。けれど、大抵は大人になるにつれて、キレイな肌に変わっていく人が多いもの。
そのため、色々とケアを工夫してみてもなかなか変化が見られず根気がいるのですが、焦ってニキビを潰したりしないようにしましょう。
今は、将来の肌にニキビ跡を残さないケアを続けることが大切ですね。