京都へ出かけると、街中には着物に身を包んだたくさんの観光客が。雅な観光地が一層華やかになって、見ているだけでも楽しいです。
今回、我が家では京都市内の2か所で着物をレンタルしてみました。和服姿での京都観光は、大和撫子の気分を盛り上げてくれるのでおすすめです。
ただ、店頭には安いレンタル料金の着物写真が並んでいるのに、いざ入ってみると、意外にプラス料金が発生。
そんな中でも、ここはおすすめだった!という着物レンタル店と、さらにコスパを下げるコツなどを、今回はご紹介します。
Contents
京都でおすすめの安い着物レンタル店は?
今回、着物のレンタルを体験したのは我が家の女子高生。
2泊3日の京都観光で、2日間続けて借りたのですが、その内の京都駅近くにあった着物レンタルショップがおすすめでした。
そのショップの名前は「京都華かざり」。
インターネットで調べてみると結構安い料金設定になっていたのと、そのプラン内容がシンプルで分かりやすかったので、2日目の祇園界隈の散策用に「京都華かざり」を選んでみました。
私たちがレンタルした店舗の場所は、京都駅から徒歩で2分ほど。
好立地で、京都駅を利用する観光客にはとてもおすすめな駅前店です。
もちろん、京都観光で一番人気と言ってもいいほど観光客が集まる祇園界隈にも、京都華かざりの店舗があります。
祇園店でレンタルするのもいいですね。
安いレンタル料で人気の京都華かざり
でも、安いだけで実はデザインや着付けの仕上がりまで安っぽいのでは?
ちょっと不安に思いながらも、当日は朝から「京都華かざり」へ出かけてみました。
けれど、予想を超えて、店内は観光客で大賑わい。若い女子たちに大人気でした。
1.デザイン性は?
若干狭いかな?と思える店舗の中には、オシャレな柄が勢ぞろい。
古典柄を上手く現代に馴染ませたデザイン性の高い着物から、今風の斬新なもの、小粋な雰囲気が溢れている大人っぽいものなど、選ぶのがとても楽しくなります。
レンタルする人の中には外国人観光客も多いのですが、その背丈に負けないような大柄の着物もあって、背格好を気にせず選べるのでいいですね。
どんな雰囲気の女子にも似合うように、相当数の着物が用意されていました。
2.予算は?
ベースのプラン料金では、着物を含めてこんなグッズがレンタルできます。
- 着物
- 帯
- 肌着
- 長襦袢
- バッグ
- 足袋
- 草履
の7点セット。
これで、4,000円(税別)です。
ただ、webから前日までに予約をしておくと、4,000円が1,980円(税別)に。
「京都華かざり」もそうですが、大抵の着物レンタルショップでは、このセットプランに、ヘアセット代が別にかかってくるので、できるだけwebから事前予約をしてベースのコストを下げておくのがおすすめです。
平日だと、当日にwebから予約をしても1,980円になるようですが、土日祝の当日予約は、webからであっても通常料金となる様子。
京都観光で着物をレンタルしようと計画を立てたら、できるだけ前日の夜までにweb予約をしてしまいましょう。
3.店舗の雰囲気は?
若いスタッフさんですが、テキパキと仕事をこなし、しかも笑顔が素敵。
明るい雰囲気で、なかなか感じのいいお店です。
店内は狭くて、かなりごった返している感じ。とくに、レンタル着物は1日中借りておけるプランが多いので、朝一番で着つけて出かける観光客で大混雑です。
午後からだと、多分ゆっくりと着物を選べて、落ち着いて着付けをしてもらえるのでは?と思います。
その分、選べる着物の柄は少なくなりそうですけど。
ただ、流れ作業のように着付けをしていくのですが、混雑しているからと言って無駄な待ち時間は少なく、思ったよりもスムーズに着付けが終わりました。
素晴らしい顧客さばきです!
4.アクセスと連絡先は?
「京都華かざり」には、京都駅前店と祇園店の2店舗がありました。
京都駅周辺のホテルに宿泊するなら京都駅前店を、祇園あたりを中心に観光するなら祇園店を、と言った選び方がおすすめです。
【京都駅前店】
京都市下京区東塩小路町736番地2階
075-744-0002
地下鉄烏丸線「烏丸七条駅」から徒歩1分
【祇園店】
京都市東山区宮川筋1-216 日宝リバーサイドビル1階
075-525-2652
京阪本線「祇園四条駅」6番出口目の前
阪急電車「河原町駅」1B出口から徒歩3分
着物を安くレンタルする3つのコツ
京都での着物のレンタル料金は、ベースプランではそんなに高くなくても、ヘアセット代金が別になっていたりと、何かと加算されていきます。
できるだけコストを下げるコツにいくつか気づいたので、ここでまとめてみたいと思います。
1.webで事前予約は必須
どの着物レンタルショップでも、前日までのweb予約は必須ですね。
当日の飛び込みでも着付けはできるのですが、割引がないのでやっぱり損。
逆に、前日の夜までにweb予約を済ませれば割引になる着物レンタルショップが多いので、「明日は着物を着たい!」と思ったら、webでの事前予約をしておくのがおすすめです。
夜と言っても、深夜0時を過ぎると当日扱いになる可能性が。
その点だけ、気をつけてくださいね。
2.小物はできるだけ持参
安いレンタル料金プランでは、着物を着るために最低限必要な小物だけがセットされている場合がほとんどです。
少しずつ華やかに着飾っていくと、何かとパーツが増えて1つずつコストアップ。
京都観光に出かける前から着物をレンタルすると決めている場合で、もし自分で持っているものがあれば、こんなグッズを用意して出かけるとコストを下げることができます。
- 髪飾り
- 帯締め
- ショール(冬や肌寒い季節)
- 羽織紐(冬に羽織をレンタルする場合)
レンタルショップによっては、ここが別料金になっています。
「京都華かざり」でも、これらのグッズを1つ借りるごとにプラス500円。
トータルで、1,500円アップとなります。
どの着物レンタルショップでも、料金プランごとにセット内容が紹介されているので、その内容をチェックして自分で用意するといいですね。
ただ、自分で用意したグッズを、着つけのときに一緒に着けてくれるかはお店によって違います。
ですので、事前に予約をしたレンタルショップに確認しておくのがおすすめ。
とくに、帯揚げは対応しないショップが多いのでは?と、個人的に思いました。
3.レンタルする場所を工夫
◆目的の観光地近くでレンタル
できるだけ、京都観光の始点と終点のエリアを同じにして、出発地点でレンタルするのがおすすめ。ほとんどのレンタルショップでは、無料で荷物を預かってくれます。
理由は、観光地までの移動手段がネックになるから。
京都市内では、電車では不便だけどバスだと便利という観光地が多いのですが、このバスが結構混雑しているんです。
着物を着て、混雑する乗客の中に乗り込んで行くのは至難の技。
着慣れていれば、着崩れしても直せますが、滅多に着物を着ない場合は難しいかも。
そんなときには、ついタクシーを使ってしまいます。
安い交通費で済ませようと思ったら、その日の観光場所をできるだけ同じエリアに集中させて、エリア内で着物をレンタルするのがおすすめ。
観光地とレンタルショップを徒歩で行き来できる店舗が便利ですし、着物を返却するまでの時間を短くするのもコツです。
◆宿泊先の近くでレンタル
できるだけ長い時間着物を着ていたい方や当日の観光地がバラバラなら、宿泊するホテルの近くでレンタルするのがおすすめ。
これだと、その日の始点と終点が同じですし、返却時間ギリギリまで着ていることができます。
ただ、返却時間を過ぎると追加料金がかかるので、観光地が宿泊先からあまりにも遠い場合には、おすすめできません。
厳冬の京都での着物レンタルに便利なもの
今回、我が家では真冬の京都観光で着物をレンタルしたのですが、1日目に利用した嵐山の「夢京都」では、足袋を二重履きにさせてくれました。
なんて嬉しいサービス!
嵯峨嵐山は、京都市でありながら市内の中心よりも断然寒いですし、この日は急に雪が降ってきたので、寒さが倍増だったのです。
こうした対応をしてくださるショップは、当然ながらスタッフの方も皆さん親切。
また利用したくなりますね。
こんな感じで、もしご自分の足袋を持っていれば、二重履きにするために持って行っておくと便利です。
寒さ対策にもなるし、鼻緒があたって指が痛くなるのも防げます。
編集後記
京都で着物のレンタル料金が安いショップを探すと、いくらでも見つかります。その中でも、「1,980円~」と言うプランが多いですね。
ただ、そのベースの価格には、着付けをするのに最低限必要なグッズのみになっているプランもあれば、ちょっとプラスしてくれるショップもあります。
京都観光で着物を着てみたいと思ったら、出かける前にwebでいくつもショップを見比べて、予約をしておくのが絶対におすすめです。