ホーチミンはベトナムの中でも大都市で、首都のハノイよりも交通量が多くて騒がしい。
東南アジアに癒されにきたはずが、4日目頃からなんとなく疲れを感じたのは、そんな大都会のせいかもしれません。
メンタルがマイナスに陥るとは思っていなかったベトナム滞在の半ば頃に、なんとなく予定していたメコンデルタツアー。
急に長閑な東南アジアに出会えて、メコン川はグッとテンションがあがりました。
女一人旅だからこそ楽しめた日帰りのメコンデルタツアーは、ホーチミン旅行にはぜひプラスしていただきたい観光の1つと言えます。今回は、その魅力をご紹介しますね。
Contents
メコンデルタツアーでは何をするの?
中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアなどを通って、ベトナムから大海へと注ぐ、東南アジア最長の大河メコン川。
メコンデルタとは、そのメコン川の河口に広がる低湿地帯で、稲作や果樹栽培、漁業などが盛んにおこなわれている場所になります。
川そのものが生活の場ともなっている地域が多くて、水上マーケットが有名なのはカントーになります。カントーを観光したい場合は、ホーチミンから1泊で行くプランが人気です。
今回、私が参加したメコンデルタツアーの行き先は、日帰りできる距離にあるミトーという街です。
ミトーでのツアーでは、マングローブが生い茂るメコン川の支流を、手こぎボートで冒険するジャングルクルーズ体験や、できたてのココナッツキャンディーを試食できる工場や蜂蜜農園の見学に、ニシキヘビとの対面が待っていました。
そして、初めて見る「像耳魚」と呼ばれる巨大魚のランチもインパクト大。
また、その道中では「永長寺」という、フランスと中国の文化が折衷された、きらびやかな寺院も観光できます。
日帰りできるメコンデルタツアーでは、ミトーのこうした場所の見学や体験プランが豊富です。
日帰りできるメコンデルタツアーの人気度
日帰りで行けるメコンデルタツアーは、かなり人気が高いと言えます。
他のツアープランなら前日でも空きがある中で、メコンデルタツアーはすでに満席になっていることが少なくありませんでした。
ですので、ホーチミンの旅行中にメコンデルタツアーに参加したい場合は、できるだけ早めに予約をすることをおすすめします。
運が良ければ、当日の飛び込みでも座席が空いていることがあります。
けれど、繁忙期で日本語ツアーともなると、かなり難しいと思っておいた方がいいと思います。
メコンデルタツアーの日帰りプラン内容
今回私が参加したメコンデルタツアーは、朝ホーチミンを出発して、夕方5時頃にホーチミンに戻ってくる日帰りコース。片道の所要時間は、ツアーバスで約2時間です。
朝8時に、現地ツアーデスクの『TNK トラベル JAPAN デタム通り店』の前から出発。大型バスに40人ほどが乗り込み、満席状態でメコンデルタを目指します。
ホーチミン市内を出発して1時間半ほどすると、トイレ休憩がありました。
この後は、現地までノンストップになるので、トイレはしっかりと済ませておくといいですよ。
【ベトナムのお土産品を買えるコーナーも充実】
とは言え、トイレ休憩から30分ほどで、最初の観光場所である「永長寺」という寺院に到着します。
【巨大な大仏が出迎えてくださる永長寺】
永長寺には、お坊さんの養成学校もあるとか。
お坊さんを目指す方は、永長寺で4年間の修行に励むそうです。
【見習いのお坊さんがお食事をするところ】
またバスに乗り込み、所要時間約20分でいよいよ大河のメコン川へ。
【水深が20mもあるメコン川はゆったりとした流れで船を運びます】
船に揺られること15分ほどで、メコン川の中州に到着します。
ここではランチに「像耳魚」と呼ばれる、30㎝くらいの座布団のような魚が登場。
味は淡白ですが、春巻きの皮に野菜や薬味と一緒に巻いて食べると、とても美味しい!
もう一度ボートに乗り込み、次の見学地のココナッツキャンディー工場&蜂蜜農園を目指します。所要時間は10分程度。
完全にジャングルの世界が広がります。
テレビのドキュメンタリーでしか見たことのないような初体験の地。ワクワクしますよ!
ここでは、昼間はハンモックで昼寝をするのが一般的な生活の流れだそうです。暑い日中を乗り切るためかも?
本当に必要なものだけを売っている、小さな商店もあります。どこか懐かしさを感じます。
ジャングルを進んでいくと、その奥地にココナッツキャンディー工場が元気に稼働していました。
【できたてのココナッツキャンディーをカットしているところ】
【ココナッツキャンディーやココナッツ石鹸など、地元名産のお土産品が買えます】
ここからが、メコンデルタツアーの醍醐味と言えるかも。
手漕ぎボートに乗り、メコン川の小さな支流を探検するように移動します。
手漕ぎボートに乗るときには、船頭さんにお礼としてチップを10,000ドン(約50円)渡しました。小さいお金を持っておくと便利です。
手漕ぎボートで移動した先では、小休憩中に現地の伝統的な歌と踊りを披露していただけます。
これで、メコンデルタツアーは終了。大型バスに乗り込み、ホーチミンへ戻ります。
途中、少し渋滞がありましたが、それでも夕方5時過ぎにはホーチミン市内に到着しました。
8月のメコンデルタツアー/服装と持ち物
8月のメコンデルタは雨期で、時折激しい雨が降ります。傘やレインコートなどの雨具は必需品。8月だけでなく、5月から10月くらいの間は、雨具を持参してください。
持っておくと便利なものや服装を、まとめておきますね。
ぜひ参考にしてみてください。
- 飲み物
- 雨具
- 虫除けスプレー
- 帽子、サングラス、日傘など(8月は強烈な太陽が出たりもします)
- 日焼け予防剤
- ウェットティッシュ
- トイレ用ティッシュ
- ハンドタオル(雨に濡れたときに便利です)
- 酔い止め
- 歩きやすく泥汚れを落としやすい靴
- 動きやすく通気性の良い服装
- 長ズボン(蚊や日焼け予防対策になります)
利用したホーチミンの現地ツアーデスク
私がメコンデルタツアーを利用した現地のツアーデスクは、ホーチミン1区のデタム(De Tham)通り沿いにある、『TNK トラベル JAPAN(TNK Travel)』。
日本語ガイド付きプランや一人旅応援プランが充実していて、しかもかなり格安な料金設定なのでおすすめです。
受け付けをしているスタッフは恐らく全員が日本人で、皆さん明るくて親切ですし、何かと旅のアドバイスが貰えて安心。
ツアー予約の融通も効きやすいので、現地入りをしてツアーデスクを探すなら、なおさら『TNK トラベル JAPAN(TNK Travel)』がおすすめです。
(※一人旅で利用する場合、当日の「大人1名申込プラン」があるか要確認 )
ドンコイ通りにも店舗があるので、ドンコイ通り周辺に宿泊する場合でも便利ですよ。
編集後記
なかなかジャングルを体験することがない日本。せっかくベトナムに出かけたなら、ジャングルの隅々まで探検できるメコンデルタツアーを、観光プランに取り入れないのは絶対に損。
それくらい、メコンデルタツアーは人気がありました。
近代的になりつつあるベトナムの、昔懐かしもう一つの顔を見ることができるので、絶対におすすめです。日帰りコースなら気軽に参加できるので、大都会ホーチミンとの違いをぜひ楽しんでみてくださいね。