コタキナバルと聞いてすぐに場所が思い浮かぶ人は少ないかもしれませんが、島としては世界第3位の広さを誇るボルネオ島の、北3分の1ほどを所有するマレーシアにあります。
グルメにスパにショッピング、そしてマリンスポーツに熱帯大自然を相手にした探検ツアーなど、観光というカテゴリーはもう存在しない豊富な体験ができるのがコタキナバル。
今回は、そんなコタキナバルで遊び疲れた大人のための癒し空間で人気の、グランディスホテル(Hotel Grandis)をご紹介します。
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中心部の端の静かな立地が人気
今回選んだグランディスホテルは、コタキナバルの中心部であるダウンタウンの端にある、観光やショッピングに便利ながらも、人の往来が少ない落ち着いた雰囲気の場所にありました。
ホテル自体も規模が小さいので、ごった返した賑やかさとは無縁の静かなホテル。
けれど、近隣の島へ渡るボート乗り場の「ジェッセルトンポイント」が目の前に、またサンデー・マーケットにナイト・マーケットと、観光客に大人気のマーケット市場までもが近距離と、なにかにつけて好立地なのです。
館内は、2014年に完成したとあってまだ新しく、ホテルはどこも清潔感がありキレイでした。
グランディスホテルは、アクティブにコタキナバルを堪能しながらも、夜はゆっくりと身体を休めたい大人旅に最高のおすすめホテルです。
モールに直結の便利なロケーション
もっとも便利なのは、コタキナバルで最大のショッピングセンター「スリアサバ」に直結していること。ホテルの内側からモールに抜けることができるし、「スリアサバ」の1階にあるスターバックスコーヒーは、コタキナバルでは意外と観光客に人気だそうです。
「スリアサバ」には、カラフルでキュートなボルネオの民芸品にアーティスティックなアクセサリー、カジュアルなファッションにローカルご飯と勢揃いなので、滞在中に活躍すること間違いなし。
もし「スリアサバ」に立ち寄ることがあれば、ぜひシューズショップに行ってみてください。日本ではなかなか見かけない、南国ならではのカラフルで楽しくなる配色の、でも普段使いができる頼もしいデザインの靴が豊富です。
この「スリアサバ」には、ダイソーまで入っているという充実ぶり。日本の食品も豊富に用意されているので、滞在中ちょっと日本の味が恋しくなっても、すぐに対応が可能なところが嬉しいですね。
大人時間を愉しむ優雅なグランディスプール
(1)宿泊客以外からも人気の理由は?
リゾート地にあるホテルとしては比較的珍しい、屋上にプールがあるタイプ。その分、プールサイドからの眺めは絶景で、見渡す限り南シナ海の大海原が広がります。
視界を遮るものが何もない上に西向きに位置しているので、ここからのサンセットタイムは大人気。宿泊客以外も利用できるので、ベストシーズンだとすぐにテーブルが満席になるそうなので、早めの行動が必要かも。
海を挟んだ向かいの島には、地元の方たちの生活の場が広がっています。海上に板を張り巡らしてその上に家を作り、賑やかに暮らしています。
マレー半島にあるペナン島に行ったときに、こうした村の中を歩くことがあったのですが、コタキナバルも同じ構造なら、一つの親族が固まって暮らしていると思われます。
グランディスホテルの屋上プールからは、こうした地元の人たちの生活を見ることもできます。
夕暮れ時に、プールに併設されている「スカイブルー・バー」から眺める景色は、ボルネオ島の大自然を思わせる非日常の時間を作りだしてくれるので、ぜひおすすめです。
(2)おすすめのプールサイド料理は?
マレーシアは多民族国家なので、食に関してはグルメ天国。その豊富な料理の中でも代表的な庶民の味に、「サテ」という串料理があります。お店独自にブレンドした香辛料につけこんだ鶏肉や牛肉を串焼きにして、ピーナッツソースにつけて食べるというもの。
大人から子供まで幅広く食べられるこの「サテ」は、もちろんグランディスホテルのプールサイドでもいただけるので、ぜひ試してみてください。
ちょっと甘めだけど、大人でもなぜか病みつきになります。
そして、マレーシアにはインド系の方も多いので、インド料理もかなり豊富。コタキナバルで不満足な味のカレー料理に出会うのは、まず難しいでしょう。
(3)フレンドリーで陽気なスタッフ
マレーシアも陽気で明るい性格の人が多く、このグランディスホテルも例外ではありません。とくにプールサイドのスタッフはちょっと若い方が多いのも手伝ってか、とてもフレンドリー。けれど、礼儀はきちんと正しているので、嫌味がまったくありません。
テーブルの配置をちょっと変えようと椅子を移動していると、すぐに駆けつけて対応してくれたり、少しでもテーブルの上に余ったお皿などがあれば下げてくれるなど、サービスがきめ細やか。
頼みごとは、こちらの英語がメチャクチャでも、しっかりと話をきいてくれるので安心です。
目があったときに意味もなく手を振ってくれる気さくさは、南国ならではですね。
多民族国家ならではの朝食ビュッフェ
朝食は、1階にある「ROSEA CAFÉ」になるのですが、低層階であってもさすがグランディス、目の前には海が広がっています。全面ガラス張りなのでとても明るい雰囲気です。
朝食のスタイルはビュッフェ形式。多国籍の料理に対応した内容になっていて、朝から数種類のカレーをいただく人も多かったです。
私たちは「ド・ニッポン」なので、朝からそんなコッテリ系をガッツリとは食べられず、オーソドックスな種類のものをピックアップ。
ちなみに、「ROSEA CAFÉ」でも卵料理は目の前で作ってくれるのですが、このオムレツもフワフワで、朝から胃にやさしい一品でした。
ここがいい!南国ルーズ
完全に個人的な好みですが、こういうの好きです。
グランディスホテルの部屋にあった、無料のミネラルウォーター。
このアバウトな感じは、日本ではなかなか味わえないですね。海外旅行に出かけると、敢えて傾いた方を飲みたくなるので不思議です。
そして、グランディスホテルから徒歩で5分ほどのところにあったコンビニで、飲料水を買ったときのこと。「袋を切らしちゃって」と入れてくれたのが、この空き箱。
いいですねー!なんて持ちにくい!(笑)
これも、南国だからこそ愉しめるのかもしれないですね。
編集後記
夕暮れ時からナイトマーケットに出かけるなら、ぜひグランディスホテルの裏側の海岸沿いを歩いてみてください。南シナ海を見渡しながらのお散歩は、贅沢すぎるほどゆっくりとした時間を愉しめます。
ここが、生きることに熱いマレーシアの一角であることを忘れるほど、静かに寛ぐことができるのでおすすめですよ。