女性なら、温泉に浸かるときに一番効果を期待するのが美肌ではないでしょうか?そして、腰痛や冷え性、疲労回復・・・と、お湯に期待を寄せればキリがないですね。
では、「慢性婦人病」とあったらどうでしょう?
ちょっとザックリしていますが、さらに女性には魅力的なワードです。
そんな多くの女性が慢性的にもつ悩みにプラスして、一番の願い「美肌」が叶うなら、ぜひそのお湯に浸かってみたいですよね。
今回は、奈良県のこんな秘湯温泉をご紹介します。日帰り入湯も宿泊もOKの、田舎にあるとても小さな温泉ですが、さて、その効果のほどは?
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秘湯温泉『金剛乃湯』がある場所は?
『金剛乃湯』は、奈良県五條市というとても静かな町にある、リバーサイドホテル所有の天然温泉です。電車の旅だと、次の駅はもう和歌山県というほど和歌山との県境に近く、通っている和歌山線は単線。とても長閑な所です。
『金剛乃湯』を所有するリバーサイドホテルの裏手には歴史を感じる民家が軒を連ねているので、夕暮れ時に散策をすると非日常的な情緒あふれる時間を過ごせます。
金剛乃湯がある場所はローカル好きにはたまらない、“秘湯”という名称がぴったりなんです。
天然温泉『金剛乃湯』はどんな泉質?
金剛乃湯は地下1300メートルから湧き出ている天然温泉を100%使用しているとのことで、泉質はナトリウム-塩化物炭酸水素温泉。
源泉の温度は60℃ですが、40℃前後に調整されているので湯温はあまり高くなく、ゆっくりと時間をかけて温まれます。
小さな子連れママでも落ち着いて浸かっていられる、優しい温泉ですね。
嬉しいのが、肌の滑らかさ。表示上ではペーハー値が中性ということでしたが、源泉が弱アルカリ性に傾いているのではないかと思うほど、湯船に入った瞬間からすぐに肌がスベスベになります。
日本三大美人の湯の1つである、島根県の金城温泉にも入ったことがありますが、そこの質感とそっくりでした。
金城温泉同様に、湯船に浸かった部分から順番にお湯がまとわりつくようなヌルヌルとした感触が味わえて、湯上り後も肌の滑らかさがずっと続きます。
『金剛乃湯』の効能とは?
効能には、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひ、うちみ、くじき、痔、冷え性、疲労回復、切り傷、やけど、慢性婦人病など、と掲げられていました。
女性の悩みを丸ごと解決!みたいな効能が、ズラりと並んでいます。
ただ、こう言った効能って、どこも似たようなものを掲げていますよね。『金剛乃湯』も同じでしょ?と、正直なところ入浴直前まで思っていたのでした。
でも、実際にお湯に浸かってみると驚きの威力が。
『金剛乃湯』の効能は本物!その意外な理由とは?
実は、日中に歩きすぎて靴擦れをした娘が、湯上り後に絆創膏を貼ろうとしたのですが、傷が見あたらないと言うのです。
そんなはずは!と私も一緒に探しましたが、本当に見つからず・・・。剥がされた絆創膏の立場無しです。
さらに、私の指先にも切ったばかりの引っかき傷があったのですが、湯上り後には傷口がしっかりと塞がっている状態に。もう薄くなってしまっていたのです。
効能の中に「切り傷」とありますが、これは本物だったんですね。
この金剛乃湯に毎日浸かることができれば、その他の効能もかなり期待ができそうです。
事実、湯上り後はなかなか湯冷めをしないので、いつまでもホカホカと全身が気持ちよかったですよ。冷え性と疲労回復の効果もその場で感じることができたし、肩こりもかなり緩和されて、もうここに引っ越したくなるほどでした。
タイムスリップ気分を味わえる路地裏の魅力
もう一つ魅力的なのが、前述したように金剛乃湯の裏手にある、古民家が並ぶ「五條新町」巡りです。
車が一台ゆっくりと通れるほどの細い路地を挟んで、江戸にタイムスリップしたような歴史を感じる家々が並んでいます。歴史は感じますが手入れは行き届いていて、どの建物も廃れた感じはありません。むしろ、奥ゆかしいほどの雰囲気を感じることができるんです。
ところどころにある、人が一人通れるほどの小道に入っていくと、ジブリ映画のモデルにでもなりそうな情緒溢れる雰囲気の建物にも巡り合えました。
元禄9年(1696年)の棟札とか創業280年の老舗とか、聞いただけだとすぐに年表が出てこないほどの長い月日が、この五條新町には流れているそうです。
創業280年の老舗 山本本家
リバーサイドホテルでのお泊りコースにするなら、ぜひ夕暮れ時にぷらぷらと目的も決めずに散歩をしてみてください。実際にテレビ取材もよくあるほど有名だということだったので、温泉の方に聞けばすぐに分かります。
どの季節でも素敵だと思うのですが、個人的には夏の終わりの夕暮れ時が一番好きになれそうなイメージです。
美肌になれる温泉『金剛乃湯』情報
(1)アクセス
ご覧ください、この長閑な駅を。ワクワクしますね。無人駅で、線路も単線です。
電車の場合は、奈良と和歌山を結ぶ和歌山線に乗って、大和二見駅で下車します。そこから徒歩で5分ほどの場所に、金剛乃湯があります。
駐車場は、リバーサイドホテルと合わせて220台分あるそうなので、車でも安心して行くことができますね。
(2)入湯情報
隣接するリバーサイドホテルに宿泊する場合、金剛乃湯は無料で利用できます。
そして、ちょっとドライブがてらに寄りたい利用客にとっても嬉しいのが、日帰り温泉ですね。金剛乃湯ももちろん、日帰りで利用できます。
【秘湯金剛乃湯 日帰り温泉情報】
入浴料金
大人(中学生以上) 700円
子ども(幼稚園~小学生) 350円
定休日
第一火曜日
営業時間
10:00~23:00(最終受付は22:15)
編集後記
奈良にあるこの金剛乃湯は世界遺産の高野山にも近く、自然豊かな所にあるので、初夏には蛍も見られるようです。それほど、水が綺麗な土地でもあるんですね。
Googleでの口コミランキング評価でも、5つ星中4.1も獲得しているので、金剛乃湯の満足度はかなり高いのではないでしょうか?もし行く機会があれば、できれば日帰り入湯ではなくて、ここに一泊して、ゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。