毎年冬になると、ノロウイルスのニュースを聞かない日はないほど頻繁に報道されますが、その中でも今年の感染率は異常のようですね。厚生労働省も、随分と早い時期から警戒宣言を出していました。
でも、ありがたいことに我が家では、ノロウイルスに感染したことがありません。
「毎年感染します」というご家庭もあるようで、その予防法の違いは明確には何かは分かりませんが、我が家で対策しているウイルス予防の方法を、ご紹介したいと思います。
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ノロウィルスに感染する3つの経路
感染性胃腸炎を引き起こすことで恐れられているノロウイルスの感染経路は、大きく3つに分けられます。
ノロウイルス感染者が触った場所に触れて感染する「接触感染」、ノロウイルスを含んだ分泌物を吸い込むことで発症する「飛沫感染」、飛沫の水分が乾燥した微粒子を吸い込むことで感染する「空気感染」の3つです。
最近では、感染者が手をよく洗わずに調理をした料理を食べたり、ノロウイルスを含んだプランクトンを食べて育った二枚貝によって感染するなど、食品が原因の感染が目立っています。
ノロウィルスってどんな症状?
ノロウイルスに感染すると、主に激しい下痢と嘔吐、そして微熱といった症状が見られます。嘔吐と下痢の繰り返しは脱水症状を引き起こすので、こまめに水分を摂取するなど、水分補給に気をつける必要があります。
また、ノロウイルス感染は最初に微熱の症状があらわれやすいため、軽い風邪をひいたと思い込んで外出してしまいがちですが、周りでノロウイルスが流行しているときには、その感染を疑って早めに医者にかかることをおすすめします。
潜伏期間は約1日~2日以内、発症期間は約2~3日、ノロウイルスの保有期間は発症から約1週間とされているので、発症後1週間程度は外出などを控えて安静にしましょう。
ノロウィルスに有効な手の洗い方って?
とにかく、細かい部分までしっかりと手を洗うこと。
帰宅後は、徹底して手洗いをしましょう。
爪と指の間は洗い残しやすいので、洗えていない部分がないかを意識しながら洗うことをおすすめします。
ノロウイルスは、通常の細菌に比べて30分の1~100分の1と非常に小さなサイズ。
そして、吐しゃ物の中には1億個前後、便の中には100億個前後もの数が含まれているにもかかわらず、10~100個程度の数が体内に入っただけで感染するほどの威力があります。
あまりに小さなウイルスがゆえに通常の手洗いでは落としきれず、指のシワの間にも残るとされています。その中の10個程度が体内に入るだけで感染するため、急激に感染が広がるのです。
こうしたことから、最近では2度の手洗いを推奨するところが急増しています。
ただ、2度も手を洗うと手荒れやアカギレの原因になるので、手洗い後は保湿クリームで手を保護しておくといいでしょう。
30秒で消滅?消毒液アミスティーが万能すぎてスゴい
ノロウイルスは酸や乾燥に強く、消毒液では撃退できない強力なウイルスなのですが、1分以上の煮沸消毒や次亜塩素酸水での予防は有効とされています。
その次亜塩素酸水が『衛生水』(弱酸性次亜塩素酸精製水)になって、ノロウイルス予防対策として手軽に使えるようになった商品が、アミスティーという消毒液。
強固なノロウイルスでも5分で消滅させることができるそうですが、インフルエンザウィルスに至ってはなんと30秒だそうです。
その他、驚くことにメーカーさんのご説明では、黒コウジカビ、サルモネラ菌、セレウス菌、枯草菌、大腸菌、レジオネラ菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、MRSAなどを、30秒~5分で検出不可能なまでに除菌するとのことです。
実は、アミスティーの消毒液との出会いは、とある展示会に出かけたときの催事でした。
メーカーさんの話しによると、アミスティーは強力な除菌力があるのにもかかわらず、弱酸性に調整してあるとのこと。
つまり、様々なウイルス感染の予防効果がありながらも、肌や人体への影響が少なく、ファブリックやプラスティック製品などを変色させることもないということです。
食品衛生の場から生まれた消毒液だそうですので、人体に優しいというのは納得です。
また、悪臭に絶大な効果があることも、とても気に入っています。
催事での消臭実演で実際に体験して、即効で臭いがなくなったのには驚かされました。キッチンの生ごみに噴射した瞬間から生ごみ臭さはなくなるし、ペットにも無害ながらも消臭効果があるので、ちょっとした来客のときでも、部屋中にシュシュッとしておけば臭いが消えてスッキリです。
手やまな板を除菌しながら生ごみ消臭も簡単にできるとあって、忙しい家事の時短に大いに役立っています。
我が家では、このアミスティーをとても愛用しているのですが、消臭効果を狙って部屋中に手軽に散布しているのも、ノロウイルス予防に繋がっているのかも?
あまりに万能すぎて、毎日使っています。
最近、このメーカーさんでは、直接食品に散布してウイルス除去ができるジアミスティーという消毒液を開発したそうです。
個人的に、食品に直接というのは少し躊躇しているのですが、本当に安全ならぜひ外食産業でも使ってもらいたいですね。衛生面で気をつけている飲食店や病院でも集団食中毒が発生していて、今は外食も安心してできないので・・・。
手作り消毒液は安いが危険
最近は、ノロウイルスを予防する消毒液を自宅で作る人が増えています。
一般家庭にある塩素系漂白剤や、塩と重曹でも作れるため、必要なときに安価で手軽に用意できることが理由とのこと。
ただし、作り置きをすることで消毒液の効果がなくなっているにも関わらず、それで消毒した気になってしまったり、塩素系漂白剤については漂白剤なので布などの色落ちや手に付着することで肌荒れの原因にもなるので、使い方には十分注意をした方がいいようです。
編集後記
個人的に生ガキが大好きで、毎年冬の到来が楽しみなのですが、今年はあまりにカキによるノロウイルス感染例が多いので、実はまだ口にしておりません。飲食店でさえも感染例が出ているので、多分今年はこのまま食べないような気が・・・。
けれど、つい先日、下水処理場で養殖したカキのノロウイルス保有率が激減したという嬉しいニュースを聞いたので、今後の流通に大いに期待です。
肉類でも魚類でも生食が好きな日本人。和食文化がガラリと変わってしまわないことを祈ってます!