マラッカは小さい街ながらも歴史的建造物や根強い文化があって、観光するにはおすすめのスポット。
実は、日本人の間で、今密かに人気が出てきているようです。
そんな古都マラッカで、宿泊料金が安いのに贅沢な時間を過ごせる、とてもロマンチックなホテルを見つけました。
そのホテルの名前が、ウェイファーラーゲストハウス(Wayfarer Guest House)。
格安の料金にも驚きですが、実際に泊まってみると「その安さでこのクオリティー?」と、さらに驚かれることでしょう。
今回の旅行記ブログでは、ウェイファーラーゲストハウスのおすすめ情報をご紹介しようと思います。
Contents
マラッカでおすすめの安いホテル
ウェイファーラーゲストハウス(Wayfarer Guest House)は、古都マラッカの中心地であるオランダ広場の近くにあります。
オランダ広場の周辺には、観光しておくべき建造物やお土産品店にアートとすべてが集まっているので、いわばマラッカ観光の出発地点。
マレーシア最古の寺院やモスクに東南アジア最古の建築物、観光客が必ず歩くジョンカーストリート。
こうしたマラッカの主要な観光が、オランダ広場から始まるんです。
そのマラッカ観光の出発地点の目の前にある、ウェイファーラーゲストハウス。
最高のロケーションでおすすめなのは、言うまでもないですね。
こんなに観光客が多いエリアなのに、どうしてウェイファーラーゲストハウスの周辺がとても静かなのかは、こちらの旅行記ブログにまとめています。
今回の旅行記ブログでは、ウェイファーラーゲストハウスの「宿泊料金が安いのに贅沢な時間を過ごせる理由」を、設備やサービスの面からご紹介します。
安いけどクオリティー高い設備とサービス
安いとクオリティーが低いんじゃないかと思いがちですが、ウェイファーラーゲストハウス(Wayfarer Guest House)は違いました。
そもそも、ウェイファーラーゲストハウスはあまり日本人の間では知られていなくて、私がこのホテルを知ったのも、マラッカで別のホテルに滞在中にスタッフからおすすめされたから。
同業者のおすすめとなると、気になるではないですか!
と言うことで、実際に宿泊してみたのでした。
では、ウェイファーラーゲストハウスはどんなホテルだったのか、まずは設備やサービスからご紹介します。
1.受け付けの様子
ジョンカーストリート近くにある一軒家のドアを開けると、とても静かな空間が広がっていました。
外観からはマラッカの小さな古民家に見えますが、奥行きがかなりあるので中は広々。
天井も高いので、とても開放感があります。東京都内にあれば、大邸宅ですね。
入ってすぐ左側のデスクに、この古民家のオーナーが座っていました。
とても静かな物腰で、知的さを感じさせる高齢の女性です。
デスクについてチェックインをするときには、なんだか私、生徒になった気分(笑)
このホテルではオーナーも一緒に住んでいらっしゃって、老夫婦で静かに満たされた暮らしをしている様子が伝わってきました。
2.宿泊費用の平均
タイトルで「おすすめの安いホテル」とご紹介しただけあって、とにかくウェイファーラーゲストハウスの宿泊料金は安い!
予約のタイミングや予約の検索サイトにもよりますが、1泊2,000円台からあります。
平均でいくと、3,000円台ではないでしょうか。
クアラルンプールのホテルでは、ここまで安いとこのクオリティーは期待できませんが、マラッカでは違います。
とくに、マラッカのブティックホテルと言われる独創的で質の良いサービスを追求する小さなホテルでは、わりとこんなに格安でも快適なところは多いのです。
そのうちの一つがウェイファーラーゲストハウスですが、その中でもこのホテルのクオリティーはかなり高いと思います。
ですので、総合的に評価すると、マラッカの数あるホテルの中でもかなり安いと言えます。
ご参考までに、私はbooking.comから2,941円(税込)でウェイファーラーゲストハウスを予約をすることができました。
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3.清潔感
ウェイファーラーゲストハウスのクオリティーの高さは、まずは行き届いた掃除にあります。
ここまで隅々がキレイなホテルは久々ですね。口コミサイトでもこの点は高く評価されていましたが、噂どおりとても清潔に保たれています。
棚の上でも、安心して荷物が置けますよ。
そして感動だったのが、床。
隅までしっかりとピカピカに磨き上げられていて、ツルツルに輝いています。
このホテルでは、ぜひ素足で過ごしてみてください。
もう一つ感動的だったのが、バスタオルがキレイということ。
マレーシアって、大規模なホテルであっても汚いタオルを扱うホテルが多いんです。
チェックアウトするまで雑巾だと信じていた布が、実はボディー用だったと知ったホテルもあるほど。それも、わりと高級ホテルで・・・です。
けれど、ウェイファーラーゲストハウスのタオルはとても清潔でした。
4.アメニティー
ウェイファーラーゲストハウスのアメニティーは、一般的なものが最小限でそろっています。
具体的には…
- 歯ブラシ
- シャンプー&リンス(備え付け)
- ハンドソープ
- バスタオル
- ミネラルウォーター2本
- トイレットペーパー
- ドライヤー
ってところですね。
ティッシュ、スリッパ、フェイスタオル、ボティーソープはないので、必要に応じて持参してください。
一般的に、マレーシアの小さなホテルって、ボックスティッシュがない所が多いです。
ですので、ポケットティッシュをたくさん持って行くことをおすすめします。
また、フェイスタオルを使う習慣がないのか、高級ホテルでしか見かけません。
こちらも、必要なら持って行くのがおすすめです。
そして、年配者に嬉しいのが、随所に見られる高齢者向きのグッズ。
手すりやシャワーのときに使える椅子が部屋に置いてあって、優しさを感じますね。
オーナーご夫婦がご高齢だから、きっとこうした配慮にも行き届いているのだと思います。
ただ、後でご紹介しますが、足腰が弱い方にはウェイファーラーゲストハウスは少々不向きな点があります。
それから、このホテルでは傘の貸し出しもしているかもしれません。ロビーのところに、置き傘が用意してありました。
とくに雨季になると、一日に一回は雷雨がやってくるマラッカ。
折りたたみ傘では太刀打ちできないほどの強い雨になるので、大きい傘はとてもありがたいですね。
ここまで読まれて「あれ?コーヒーやお茶は?」と思われたかと。
残念ながら、各部屋には置いてありませんでした。
けれど、ウェイファーラーゲストハウスではとても素敵なおすすめのティータイムがあったんです。
それは、後日、別の旅行記ブログでご紹介しますね。
5.調度品
ウェイファーラーゲストハウスは伝統的なプラナカンハウスというわけではありませんが、古民家をリノベした、マラッカの歴史を十分に感じられる建物。
そのホテルの特徴を理解したうえで利用すると、ウェイファーラーゲストハウスの満足度は一気にあがります。
というのも、まず部屋にテレビがない。
これは、いいですねー。
私はテレビが嫌いなので、感動しました。
配置されている調度品はアンティークというわけではないのですが、どっしりとした重厚な造りのものばかりで、シンプルなのに高級感があります。
プラナカン文化で代表的な食器やタンスなどは、カラフルなところが特徴。
けれど、どちらかと言うとシンプルなデザインが好きな私には、この部屋はとてもリラックスできる空間でした。
そんな癒され空間で、しばら~く寛いでいると・・・
冷蔵庫がないことに気づきました。。。
ほぉ、、、
冷蔵庫が無いのはちょっと不便かも。
マラッカの気候は、日本の湿度のある暑い夏にそっくりです。
やっぱり冷たい飲み物を飲みたい。
そんなときは、G階(フロント階)の中央に行ってみてください。
パティオがあるあたりにキッチンや団欒できるソファーコーナーがあって、そこにある冷蔵庫を借りることができました。
さすがに各部屋には冷房が完備されていますが、テレビや冷蔵庫などの家電製品が目につかない生活はとても新鮮。
不便というより、古民家だと無くても問題ないと思えるので不思議です。
ちなみに、G階のテラス側には洗濯機もあったので、長期滞在で洗濯に困っていたら、オーナーさんに相談してみてくださいね。
もしかすると、貸してもらえるのかも?
私はチャレンジしていませんが・・・
6.ベッド
ホテルの宿泊料が安いと、ベッドのクオリティーは低いかも・・・と、思ってしまいますね。
けれど、ウェイファーラーゲストハウスのベッドやリネンは、とても快適。
雲に包まれるような寝心地とまでは言いませんが、マットレスの適度なクッションと清潔なリネンのおかげで、朝までぐっすりと眠ることができました。
7.Wi-Fi環境とコンセント
Wi-Fiは、ホテル内ならどこでも問題なく使用できます。
部屋でも完璧!とてもスムーズです。
コンセントは、若干少なめ。
ベッドサイドにある、ライトのコンセントを抜いて使用したりしました。
しかも、マレーシアのBFタイプでないと入りません。
中には、2本脚の変換プラグを受け付けるホテルも、最近ではよく見かけるんですけどね。ウェイファーラーゲストハウスでは、BFタイプのみでした。
ですので、とくにグループ旅行の場合は、マルチタイプの形状変換プラグで、一度に数個のデバイスに充電ができるタイプを持っておくことをおすすめします。
8.シャワーと排水
こちらも、完璧です。
シャワーはレインシャワー形式でお湯の出はよくて、排水もスッキリです。
ちなみに、シャワールームのタイルもピカピカ。
裸足で立ったときに気持ちいいと思わせる、素敵なシャワールームです。
9.セキュリティー
今回の私のマラッカ旅行は、女一人旅。
ですから、やっぱり安全・安心が気になりますね。
セキュリティーの点でも、ウェイファーラーゲストハウスの評価はポイントが高いです。
と言うのも、出入り用の玄関口は、外出するときでさえ鍵を解除しなければドアが開きません。
また、門限が22時と決まっているのですが、それ以降は門限後の鍵を自分で操作して入ることができるので、安心である上に不便はなし。
門限と聞くと不自由じゃないかと思いがちですが、厳格なだけに居心地がいいです。
セキュリティーがしっかりしているので、とくに女性や小さな子供連れには安心ですね。
10.日本語
残念ながら、日本語はまったく通じません。
と言いますか、マレーシアで日本語が通じる場所は、まず無いです。
これまで何度もマレーシアのあちこちへ旅行していますが、未だ一軒しか出会っていません。
だた、ウェイファーラーゲストハウスの女性オーナーは、とてもキレイな発音で英語を話されます。
ですから、訛っていて聞き取りづらいということはありませんでした。
ちなみに、先ほどの「日本語が通じた一軒」とは、マラッカにあるお店。
お洒落だしオーナーさんは親切でおすすめのカフェだったので、別の旅行記ブログでご紹介しますね。
ウェイファーラーゲストハウスのデメリット
1.エレベーターがない
ウェイファーラーゲストハウスには、エレベーターがありません。
3階までの低層住宅で古民家なので、当然と言えば当然なんですけど。
おそらくウェイファーラーゲストハウスだけでなく、伝統的なプラナカンハウスや古民家をリノベしたほとんどのホテルには、エレベーターがないと思われます。
ですので、大荷物の方や足腰が不自由な場合は、ちょっと厳しいでしょう。
けれど、それが古民家の特徴ですし、風情が感じられるというもの。
敢えて、こうした機械がない建物に泊まるのは、新鮮でワクワクします。
ちなみに、私は大型のスーツケースにボストンバッグという、海外旅行のド・定番スタイル。
予約をするときに、エレベーターがないことをすでに知っていたので、覚悟はしておりました。
けれど、いざ自分で荷物を持って階段を登ろうとすると・・・
若い女性スタッフが出てきてサッと持ち上げ、大きなスーツケースを小脇にスタスタと階段を上がって行ってくれました。
2.蚊が出やすい季節と部屋がある
ホテルの口コミサイトへの書き込みに、蚊が多くて大変だったというコメントをいくつか見ました。
時期は10月に集中していたので、念のために虫よけクリームなどを持参しておくのがおすすめです。
ちなみに、私が宿泊したのも10月でしたが、私はまったく蚊の攻撃を受けず。
パティオ向きの部屋だったので、向きによっても違うのかもしれません。
3.ホテルの場所がわかりにくい
ウェイファーラーゲストハウスに限ったことではないのですが、マラッカの小さなホテルは古民家に紛れて建っているところが多いので、見つけにくいんです。
特にウェイファーラーゲストハウスは目立つ看板もないので、歩いて探してもよく分からないほど。
ましてや、Grabやタクシーのドライバーさんは、かなり苦労します。
そこで、Grabを呼ぶときにはこの住所を入れると良いそうです。
これは、向いのお店の看板なのですが、ウェイファーラーゲストハウスのスタッフさんのおすすめ。
この住所を入れると、Grabがスムーズに到着するそうです。
ウェイファーラーゲストハウスへのアクセス
【住所】
104 Lorong Hang Jebat, 75200 Melaka, Malaysia
編集後記
海外旅行のスタイルに合わせてホテルを選ぶと思いますが、その街の雰囲気に合わせるのも一つですね。
今回の私は、世界遺産のマラッカで小さな街が素敵で女一人旅で、という点から、ウェイファーラーゲストハウスを選びました。
大規模な高級ホテルから小規模で街の角っこにあるようなホテルまで、いろんなスタイルのホテルに泊まってみるのが好きな私。
ときどき、それで本当に失敗することがありますが、ウェイファーラーゲストハウスは安いながらも贅沢な時間が過ごせて大満足だったので、このホテルは本気でおすすめします。